結構長い物語ではあるけど、
まさに当時の50年代そのものの現実を
見せられたような作品だった。
宗教に関わるような話ではないけど、
あまり宗教に信仰心や関心がない日本人からしたら、
興味は持てない内容ではあるし、
退屈な内容かもしれない。
だけど、当時を生きる人からすれば、
シスターLukeと同じように宗教と家庭とで
葛藤する人は大勢居たと思う。
実在の人物を物語ってるということで、
1人前の尼僧になるための儀式から、
とにかく堅い忠誠があり、
尼僧も1人の人間であるわけだから、
耐えるのにも相当辛かったはず。
仲間の尼僧が殺されても、
相手の人を恨まなかったシスターLukeだが
自分の家族が殺されたことを知ると、
我に返り、相手を恨むように。
祈ってもその思いは打ち消せず、
尼僧から離れることを決意し、修道院を去る。
この映画は恐らくキリスト教の一説にある
『隣人愛』というのを強調したかったものではないのかとも感じました。
そのため、他国を助け、敬う描写があったりします。
制作秘話で、尼僧を演じるに当たって
役者陣は、
暖房も無い修道院で朝の5時半のから始まって1日全ての儀式に参加し、
役作りを取り組んでいたそうで、
監督が修道院に行ってみると寒さで震えていたとか。