Yukiko

尼僧物語のYukikoのレビュー・感想・評価

尼僧物語(1959年製作の映画)
4.3
2021年4月3日
『尼僧物語』  1959年制作
監督、フレッド・ジンネマン。
他の監督作品に『ジャッカルの日』『わが命つきるとも』
『地上より永遠に』がある。

ベルギー。
ガブリエル(オードリー・ヘップバーン)は尼僧になろうと
修道院に入る。
父は有名な医者で、ガブリエルは看護師だった。
まずは、志願者として戒律を学び、修道志願女となって
戒律生活をする。戒律と懺悔の日々だ。
そして、見習い尼となり、髪を切られ、シスター・ルーク
という名前を与えられる。
医学の訓練の中、シスターから謙譲の心を示すように言われ、
ガブリエルは悩む。


「大切なのは内なる沈黙。大声は慎み、無駄な会話は
せぬように」

「ドアは静かに閉め、可能な限り手話を用いるのです」

「注意を引く時は、袖を引き、体に触れてはなりません」

「人への気遣いを忘れないで下さい」

「歩く時はだらしなく歩かず、走ってはいけません」

「廊下を歩く時は慎みを表して、壁際に沿って歩くのです」


「自分の弱点と欲望を抑えることを学び、徳と仁慈を
身に付けるのです」

「自分と神を騙すことはできない」


「謙譲の心で、テストに落ちることができるか」と問う
シスター。

「善行を施し、速やかに去れ」

「落第という屈辱に耐えることがその一歩」

「従順を学ぶ」

「辛抱強く日々の努力を重ねるのです」


・・・・・・以上、シスターの発言集から。

ほぉ~~~~!(驚き)  目が点👀
ふぅ~~~~。。。(溜息)

さすがだね。
いいこと言うなぁ~・・・・


オードリー・ヘップバーンさんの尼僧姿。
とても良くお似合い。  見惚れる。

そして、悩み葛藤する姿。よく表現している。
凛とした佇まいが実にいい。

ひとつ、驚く場面に遭遇した。
精神科の病院の、暴れる患者にサウナのような箱型
容器に入れている姿。そのまま6時間!?
暑いだろうに。トイレはどうするの?ぐったりしそう。
それは過酷過ぎませんか。
そういう時代だったのかな??

この映画をとても興味深く観た。


実在したシスター・ルーク(本名マリー=ルイーズ・
ハベッツ)がキャスリン・ヒュウム(キャサリン・ハルメ)
と出会って語ったことを、キャサリン・ヒュウムが物語に
したとのこと。

二人は友人となり、アメリカに行き、アリゾナ州に定住。
カリフォルニアに移動して、映画の撮影で乗馬事故に遭った
オードリー・ヘップバーンを看護したのがマリー=ルイーズ・
ハベッツとのことだ。
その後、二人はハワイのカウアイ島に移住し、フルーツを栽培
したり、社交的に暮らしたとある。
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