ジャン黒糖

メン・イン・ブラックのジャン黒糖のレビュー・感想・評価

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)
3.5
今更ながら、でもちゃんと覚えてないよな、ということでシリーズ一気見しました、その第1作目!

たぶん20年ぶりくらいに観直した第1作目。
覚えているなー、という所もあれば「あ、こんな感じだったんだっけ」という所もあれば。
そんな発見ありのシリーズ1作目について、ざっくり自分なりの印象を3つほど。

①各アイテムが良い、世界観が良い、だから良い!
MIBシリーズといえば有名な黒スーツの男がサングラスをかけてニューラライザーと呼ばれるペンライトで、その光を見た人の記憶を飛ばすシーン。
この1アイテムが本編を観たことがない人でも「あぁMIBね」と伝わるくらい、作品に対し決定的な印象、アイテムを生み出しているというのはSF大作の功績として大きい。
ピカッと光ったあとで記憶を植え付ける際のウィル・スミスの軽快なジョークも相まって、その後のシリーズでも定番のシーンとなるとおり、やっぱこれが決まってないとMIBと言い難い。
(シリーズ一気見したからこそ先に言うと『~インターナショナル』はそこが…笑)

他にも、新人である主人公・Jに渡すには小さすぎるスペースガンが見た目に反して撃った反動が強すぎたり、見た目古びた車が赤いボタン一つで渋滞のトンネルの天井を一瞬で駆け抜けたりと、いずれも”見た目に反した”ギャップをアイテムが演出するのはこの映画の面白いところ。

またアイテム以外にも、エージェントや宇宙人たちでやたら賑やかなオフィスのメインフロアや、エージェントをアルファベットで呼称するところなど、この映画を彩る世界観すべてが非日常を盛り込んでおり、まさにSF映画を観る醍醐味に溢れている。

②トミー・リー・ジョーンズ&ウィル・スミスのコンビが良い!
ラッパーとしての才能も持つウィル・スミスのまくしたてるような言葉の連打と、それに対してずっしりと構え応えるトミー・リー・ジョーンズの絶妙なバランス。
この2人の掛け合いこそ、シリーズをしっかり支える魅力でしょう!

特に、UFOや宇宙人の目撃情報などをギャグとして昇華する場面なんかはこの映画ならではのフレッシュさがあり、やっぱこの2人だから成立する魅力だよな~。
(ということは、またしても先に言うと『~インターナショナル』はそこが…笑)

③いま見るとチャっちい牧歌的な宇宙人に笑っちゃうけどグロい笑
映画冒頭に登場する、人間の首だけを持った宇宙人や今回のメインの敵である人間の皮を被った”バグ”、トカゲのしっぽなみに再生力のある貴金属店を務める宇宙人など、この映画に登場する宇宙人はことごとくグロい。
この手のブロックバスター映画にしてはちょっと引いてしまう。

ただ、人間に比べるとどこかアンバランスで滑稽に見え、なんならちょっとチャっちさすら感じるため、グロいのに笑ってしまう。笑
この絶妙なバランスこそ、マイケル・ジャクソンがMIBラバーになった理由なのかな~。
(ということは、またまた先に言うと『~インターナショナル』はそこが…笑)

という訳で、久しぶりに観てもやっぱ面白かったMIB1作目!
ジャン黒糖

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