ひでG

私は二歳のひでGのレビュー・感想・評価

私は二歳(1962年製作の映画)
3.5
1962年間度の作品。
主役?の坊やは、ちょうど自分と同世代。
私が生まれ、育った日本が映し出される。
「随分と遠い昔の話だなあ〜」てその時代に育った私でさえ思ってしまう。


団地が夢の住まい。
まだ洗濯機を使わないおばあちゃん。
テレビを買ったということが話題になり、
そうそう、うちのお母さん世代は、医者に行ったら注射だったなあ、って懐かしい。

新米パパの船越英二が
「親、子、孫って命が繋がっていく。大人ばかりじゃ世の中つまらんよ。」て言ってたけど、
50年経って、大人ばかりの社会、
さらに未来は、年寄りばかりの社会を迎えようとしている。

夜泣きをする、
勝手に動いちゃう
すぐ熱を出す
食べるのに時間がかかる

子育ては時間も手間もかかるけど、
でも、そーやって、みんな育てられてきたんだよな。

昨日逝ってしまった僕のお母さん
ありがとう!

おかげで立派?に育ってます!


最近、公園や学校や幼稚園か
「うるさい!」って苦情を言う輩が多いらしい。
徹夜明けなのかもしれないけど、
そーやって、みんな大きくなっていったんだけどね。
子供時代を忘れてしまった尖った大人だけの社会って、やっぱさみしいな。


この映画のことに戻ると、
記録映画的に撮るのがうまい市川崑監督のつなぎ方、撮り方はさすがだなって思いました。

ナレーションは今見ると、やや違和感があるけど、それも時代なのかもしれません。

お母さん役の山本富士子。
お名前はよく聞いていたけど、
いやあ〜色っぽいですね。
艶のある女優さんで、いいね!!!
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