ノッチ

ハリー・ポッターと謎のプリンスのノッチのレビュー・感想・評価

4.0
ついに人間界にまで広がり始めた、闇の帝王ヴォルデモートの脅威。

ダンブルドア校長は、かつてホグワーツで魔法薬学を教えていたホラス・スラグホーンを復職させる。

「ホラスだけが知っているヴォルデモートの弱点を聞き出せ」とダンブルドアに命じられたハリー・ポッターは、ホラスに気に入られようと計画的に近づく。

一方、ホグワーツの校内では思春期ならではの恋わずらいが多発。

ハリー・ポッターが仲間たちといろいろ問題を解決したりするっていうお話の第6弾。

邦題になると『謎のプリンス』になるんだ。

原題は『The half blood prince』。

最後にそれが誰だか分かるけど。

納得。

ハリーがダンブルドア校長と共に"闇の魔法使い"ヴォルデモートの弱点を探る危険な使命に身を投じる姿を描いています。

ラストに向けての序章という位置づけだけあって、盛り上がりにかけるというかキーポイントをだして『死の秘宝』につなげるといった作品でした。

なんと言っても最大の衝撃は、1作目から登場している超重要人物のまさかの…。

また、シリーズ当初から最大の謎の一つであった、“スネイプ先生はハリー達の味方なのか?敵なのか?”という点も、ついに明らかにされる。

今回はラブコメ的要素もありましたが、もっとそのあたりを描いても面白かったかな~と思いました。

ロンとハーマイオニーの微妙な関係とか。。。

やきもちを妬くハーマイオニーのかわいいこと…!!

ちなみにパーティーシーンで見せるハーマイオニーのドレス姿は一見の価値アリ。

そんなコメディ要素たっぷりに動き出す彼らの恋は、まさにラブコメ映画のようで、笑いとゆる~い空気で包んでくれる。

中盤までそんな雰囲気できていただけに、ますます怒涛の終盤が活きてくる。

それでもラブコメが陽としたら、マルフォイが陰の役割を果たしていてバランスのよい感じでした。

また、前作5作目から登場している“不思議ちゃん”ルーナの存在も忘れてはいけない。

登場するたびに空気をガラリと変えてしまうような、彼女の独特のキャラクター・雰囲気・魅力は本当に印象に残る。

ハリーはルーナを好きになればきっとその後の人生楽しいと思う…のにな~。

ハリーといいハーマイオニーといい…。

恋ってそういうものなのかな。

ところでハリーはいつのまに次の恋を見つけたのでしょう??

原作を読んでいないので、そこが??で気になりました。

あと、ダンブルドアのトレードマークの眼鏡がなかったのも、ずっと気になっていました。

なんで??

でも、あくまで学校生活が主軸というのは、ハリー・ポッターの好きなところです。
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