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ドゥ・ザ・ライト・シングのsonozyのレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
3.8
1989年、スパイク・リー 脚本・監督・製作・主演の出世作/問題作。Netflixにて
軽やかなノリとユーモアを交えつつ、人種問題・黒人たちの怒りをストレートに表現した名作です。

うだるような暑さのブルックリンの一角。
住人は貧困層の黒人たち。
ローカルFM局のDJダディ(サミュエル・L・ジャクソン)の声と曲で1日が始まる。

主人公のムーキー(スパイク・リー)は妹ジェイドと暮らしている。
別居中の恋人ティナとの間に息子もいるがピザ屋のデリバリーのバイト代でその日暮らし。

イタリア系アメリカ人サル(ダニー・アイエロ)と二人の息子ピノ(ジョン・タトゥーロ)とヴィト(リチャード・エドソン)で営むピザ屋。
黒人たちに愛されている店だが、長男のピノは大の黒人嫌いで、バイトのムーキーともいつも口論。
父と次男にいつも黒人の悪口や、イタリア人街に移って別の店をやろうと愚痴っている。

メイヤー(市長)という愛称の酔っ払い老人は、一日中窓から街を眺め見張っているマザー・シスターを愛している。
マルコムXとキング牧師の写真を持ちながらストリートで人権運動をしているどもりのスマイリー。
ピザ屋の壁に白人のスターの写真しか貼られていない事に怒り、店をボイコットしよう!と叫ぶバギン・アウト(ジャンカルロ・エスポジート)。
馬鹿デカいラジカセを担いでヒップホップを啓蒙するラジオ・ラヒーム(ビル・ナン)は右手にLOVE(愛)、左手にHATE(憎しみ)という2つの指輪。

ある夜、ピザ屋の閉店直後にラジオ・ラヒームらはPublic Enemyの『Fight The Power』を大音量で流しながら入店し、ブチ切れた店主サルはラヒームのラジカセをバットで叩き壊してしまい、みなが抱えていた怒りが一気に爆発。
事態は大暴動に発展。警察隊が出動し・・・悲劇の結末へ。
エンディングには、2人の黒人指導者 マルコムXとキング牧師のメッセージが流れます。

映画の中で市長が発する映画タイトル「Do The Right Thing(正しいことをやれ)」。
黒人に偏見/差別を持つ人々へのメッセージであり、無気力/怠惰な生活から抜け出そうとしない黒人へのメッセージでもあるのでしょうか。