先日鑑賞した「ゲットアウト」では人種差別反対!に対する欺瞞を暴き、冷や水を世にぶちまけた名作でしたが、80年代後期に人種問題に対する黒人側の問題を提起したこんな作品があったとはしりませんでした!
人種差別を暴力で解決しようと決起していた80〜90年代のアメリカ黒人社会を痛烈に批判しています。キング牧師とマルコムXの思想の対比を作品に昇華していて、ブラックカルチャーに疎い自分でも考えさせられる問題でした。スパイク・リー監督(ブラック)は逃げや言い訳や誤魔化しが黒人社会の人種差別を自ら正当化し作り上げている「欺瞞」であると、風刺しています。
社会問題にも触れながら、現代のファッションや音楽的なルーツな作品としても、興味深い作品でした!
2018.10.1
2021.10.1