あや

ドゥ・ザ・ライト・シングのあやのレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
3.8
イタリア人の経営するピザ屋で配達のバイトをするムーキー。NYの黒人街に住む黒人たちの生活を描く

冒頭のブラックミュージックのリズムに合わせて一心不乱に踊ってる姿がかっこいい。
終盤までは人々の生活を覗いてるように視点が変わり、黒人街の日常を描いているだけにラストが衝撃、、でもよく考えれば今まで見ていた彼らの日常にもラストに繋がる片鱗は見えていただけで、急展開というわけでもない。

ある意味、反暴力を訴える暴力的な映画で、じゃあなんでマイノリティー同士でもヘイトが溜まっていくのか、、と考えると、街に住む人たちの将来への不安やまともな職に就けないことにも繋がっていると思う。
毎日酒を飲みながらイスに座っている親父3人のうちの1人は中国人が経営する店が繁盛していることに苛立っているシーンもでてくる。
「なぜ自分だけが」という怒りが蓄積されていって、大きなエネルギーをもったときが本当に怖い。サルだって本当はうまくやろうとしていたはずだ。ほかのフィクションみたいに綺麗ごとで終わらせない、何がright thingなのか考えさせられる映画。


※ラジオ・ラヒームがつけてた、LOVE HATEのリング、今年のアカデミーでスパイク・リーもつけてた!
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