健一

ドゥ・ザ・ライト・シングの健一のレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
5.0
昨夜、帰宅中に御贔屓フォロワーさんと本作の話をしていたら無性に観たくなり 夕食後すぐに鑑賞。

私の人生を変えた作品。私の中でTOP10に入るベストムービーです。

愛、憎しみ、差別、偏見、人種、暴動、貧困、猛暑、ピザ🍕!
アメリカ🇺🇸の全てが本作の中に含まれている!

舞台はNYブルックリンの暑い1日。気温は37度。
街の住民達はその日1日をダラダラと過ごしているだけ。

そして些細な出来事から街の住民達は暴徒化していく。

とにかく隅々まで住民のキャラをしっかり描いているのが素晴らしい! 自分もブルックリンに住んでいると錯覚するくらいだ!
彼等は黒人、白人、韓国人にスパニッシュ。
肌の色も文化も違う人々が終始いがみ合う。

この作品。何が凄いのか言葉で表現するのは難しい。
醸し出す空気感。 としか表現しようがない。

私にとって全てが完璧な作品。
としか言いようが無いです。

'90年のアカデミー賞の授賞式でキム・ベイシンガーがプレゼンターとして壇上に上がった際に
「本来ノミネートされるべき作品がノミネートされていません! それはドゥ・ザ・ライト・シングです。」
と怒りの発言をして数年間追放された。
だが、'98年に彼女はアカデミー助演女優賞を受賞。
アカデミー協会は彼女にオスカーを受賞させることで彼女に謝罪したのだ (と私は勝手に思っている)!

元大統領のバラク・オバマはミシェル夫人と初デートに本作を観に行ったのは有名な話。
オバマは本作を観て政治家になろうと決めた!
と言っているが ホントかどうかわからない。

とにかく私にとって宝物のような作品です。
ブルーレイ、DVD、VHS、サントラCD、持ってます。勿論パンフレットも。

興味のある方はお時間許す限り是非 ご鑑賞下さい。




劇場公開時 1990年9月2日
銀座シネパトス2 (ムーブアウト公開)
💺144 席

ジョン・タトゥーロ
マーティン・ローレンス
ビル・ナン
そしてサミュエル・L・ジャクソン

本作からスターがいっぱい誕生しています。


そして・・・
2019年12月12日 ピザ屋の店主サルを演じたダニー・アイエロが86歳で死去されました。

謹んでご冥福をお祈りします。

thank you Danny!
健一

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