このレビューはネタバレを含みます
今後も必要とされるであろう名作。
実力行使によるボイコットからの暴動、騒ぎに至る以前から、生活の隅々にまで社会構造がそのまま表出している。これをすんなりと、素直に描けるのは、乱暴なようでいてどこまでも繊細な作りを心がけているからこそ、なのではないだろうか。
差別の重層構造が明確に描かれている点も、大きく評価せざるを得ない。近い肌感覚で感じることが出来ないのは惜しいが、それでも投げかけられたものに応えることはできるはず。
何より、オープニングが格好良すぎた。クールだなあ、と。