恥と外聞

ドゥ・ザ・ライト・シングの恥と外聞のレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
3.5
大学の講義で上映されたときよりも短く感じた。途中で切り上げられたと思っていたからか。

各々の正義、とかよく言うんだけど、それが本当に「正しい」かどうかを確かめる術もまた本当に曖昧で、でも少なくとも暴力が正しいとは言えないなって、みんな何となく思ってると思う。(ここで言う「暴力」には人の道に外れた卑怯な手段も含まれるでしょう)

誰のせいかとか考えるのも秩序を保つためにはある程度必要に違いない。

けれども最後の最後に「正解」の結論を出すためには結局割り切り、妥協が入る余地がある。人間は独りで生きているわけではないからだ。

「正解」がある問いなど人間社会の中ではごくごく限られている。自然科学だけで成り立つのは機械「まで」。

相手をカタにハメて罵るのは実に楽チンなストレス解消法だと思うよ実際。
今日もきょうとて幾万幾十万人もがさ、億年単位で溜め込まれた化石燃料をさ、わざわざ額に汗して掘ってもらったそばからバンバン燃やしてさ、作った電気を電波に換え、そんで怨念を込めつつ空中にぶっ放し垂れ流して、あまつさえさも人畜無害、まっとうな一般庶民でございと腑抜けたツラ下げて生きている。

それでもね、生きているんだよね。

人間ならば言葉を交わして最適解に近づいて欲しい。知性を持つ人間ならば。

ラップって凄いよな。同じ時間でケタ違いの言葉を伝えることができるから。

ピザって美味いよな。結局僕らはピザを喰らうためだけにCostcoへ足を運ぶんだ。