差別と憎悪の連鎖が消えない理由は、人種の違いなのか、集団心理による防御なのか、それともアメリカと言う国の構造なのか。
正義の定義と暴力使役の是非、理由や背景、立ち位置で変わる真実を議論する意義は、当事者の納得や理解ではなく、それを見聞した第三者が、知見を増やし自らの意見を持つこと。
劇中の扇動は、何を壊し、何を救ったのか、考えるのも感じるのも、いつかその選択を迫られるかも知れない自分自身だ。
大方30年前の映画なんだと気付いたのは見終わった後でした。没入する世界観、リアリティ、心を刺激する暴力の予感と現実への失望感。
引き込まれて、叩きのめされる、今もなお大きくは変わらないであろう、差別と暴力の根幹を曝け出した作品。
このテイストを黒人じゃない監督がやると、めちゃくちゃ批判されるだろうな。Do the right thing, based on your thought...