たかちゃん

栄光への反逆のたかちゃんのレビュー・感想・評価

栄光への反逆(1970年製作の映画)
2.0
試合で相手を死なせてしまったボクサーが、北海道に旅に出て、自分を散り戻し、再びリングに上るまで。中平にしてはやる気が感じられない雑な仕上がり。登場人物はそれぞれの役割をこなしているだけで、人物像の掘り下げがなく、作品の奥行きを阻害している。松原智恵子に恋人を慕う気持ちが感じられない。それなのに高橋紀子が張り合って、負けた、なんて言うから、かえって人物の薄っぺらさが目立つことになる。なかでも三橋達也は魅力のな
いキャラクターで、悪役の睦五郎は、なぜ荒れているのか分からないので、ただの凶暴なバカしか見えない。これは西部劇調か、時代劇にすれば、もう少し説得力があったのではないか。ボクシングを御前試合にして蝦夷で山賊と闘う話にすればどうだろう。
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