ハル

インデペンデンス・デイのハルのレビュー・感想・評価

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)
3.7
有名すぎて見ていなかった作品。
なるほど、こういう感じなんだね。
公開年が近い『アルマゲドン』と似た性質を感じられ、当時のハリウッドの方向性が良く出ていた。

地球人VS宇宙人の激しい侵略戦争、というよりはタクティカルな陣取り合戦をしかけられた構図。
それでいてしっかりとした地球外知的生命体も出てくる。
懐かしの“ロズウェル事件”も内包されているので、THE・SFな雰囲気が強め。

目覚めて外に出たら空を埋め尽くす超々巨大な宇宙船…自分がスティーブン(ウィル・スミス)の立場だったら卒倒してしまうだろうな。
宇宙船の規模感はかつてないレベル…伝わり来る圧倒的な絶望感!
抵抗を一切許さぬレーザー砲の破壊力に戦々恐々。
桁違いの迫力だ。

そんな中、宇宙人との空中戦にせり勝ち、出てきたちょいグロ星人を拳でぶん殴ってKOしてしまうあたりは流石のウィル・スミス(笑)
ヤンチャでカッコいい彼を久々に見たけど、勇ましい男気キャラクターがよく似合う!
体も引き締まっていて、実にスマート。

終盤は人類すべての命運をかけた超巨大宇宙船との最終決戦。
大統領自ら出撃しちゃうし、まさに総力戦!(現実の世界で大統領が出撃することはないだろうけど)
絶体絶命のピンチからのイケオジが自らの命と引き換えに…ってシナリオはこの頃の王道なんだな。
鑑賞者の体温を上げるような、魂のこもったシークエンスに感動して終幕。

鑑賞後にふと思ったのは、この作品の宇宙人は超高度な文明を有した存在だったけど、リアルにいるとしたら地球とはまるで異なる文明構造になるのでは?ってこと。
瞬間移動だったり、こちらには見えない攻撃だったり、想像もつかないような超次元な可能性がある。
知能を持った宇宙人は果たして存在するのでしょうか?
久々にガッツリしたSFを見たせいか、世界のはじまりを真剣に考えてしまった。
1000年後、10000万年後に他の星と交流している可能性は十分ありうるし、未来を覗き見れる装置があったらそれこそ究極のエンタメだよね。
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