のんchan

トーク・トゥ・ハーののんchanのレビュー・感想・評価

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)
4.6
再鑑賞のつもりで観始めると、それはどうも錯覚だったと確信に変わった。
大好物のスペイン🇪🇸映画、ペドロ・アルモドバル監督✨
そしてお気に入りのハビエル・カマラ💗

『バッド・エデュケーション』と『私が、生きる肌』『オール・アバウト・マイ・マザー』等、当時バカになってスペイン映画を観続けていた事もあり、予告だけで観た気になっていたのか?

ほぼ20年前のこの作品、今観て正解な気がした。昔では理解に苦しんだと思うから。正直とても好みでした💖

驚く事にオープニングは、世界的舞踊家ピナ・バウシュの舞台から始まるのです💫嘘のようだけど本人が踊ってます✨

この作品は効果的に劇中劇ならぬ、コンテンポラリーダンスの舞台(オープニングとエンディング)そして途中、モノクロのサイレントムービー📽を巧みに挿入し、時空を超えて訴えます。この部分だけでも見惚れます🥺


看護師のベニグノ(ハビエル・カラマ)は、事故で昏睡状態にある、元バレエダンサーとして有望だったアリシア(レオノール・ワトリング)の担当になり、4年間、それはそれは丁寧に優しく親身に世話をし、諦めずに毎日呼びかけ語りかけている。
一方、競技中の事故で昏睡状態となった女闘牛士の恋人マルコ(ダリオ・グランディネッティ)は複雑な想いを抱え悲嘆にくれるばかり。
ベニグノは一方的な愛情だが、お互いに似た境遇の2人は、やがて厚い友情を育んでいく...


アルモドバル監督はいつでも色彩の魔術師のようだが、この作品は原色よりやや柔らかな印象を感じました。少し褪せた色使いがまた哀愁を呼び起こします。

究極の愛の物語であり、孤独、男の友情、それぞれにコミュニケーションの渇望を感じとても胸に迫ります。
トータルバランスが優れている監督のセンスが散りばめられていると感じました✨

好みはまた分かれるでしょうが、ハビエル・カマラの演技力を推してくれる方、語りたいな〜💕
のんchan

のんchan