kam

トーク・トゥ・ハーのkamのレビュー・感想・評価

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)
3.6
アルモドバル監督流石の世界観。

帰郷、オールアバウトマイマザーを見て、独特で静かな作品だが、ちょっと変わった人間の葛藤を描いている点に面白みを感じて今作。また心のひん曲がった主人公たちの心を描いています。帰郷、オールアバウト…では女性が主人公でメインでしたが、今作は男。

交通事故で植物状態になってしまったダンサーで美しい女性アリシア、彼女を献身的に介護する介護士のペニグノ、恋愛で傷を負ったフリーライターのマルコ、こちらも恋愛で心に傷を負う女闘牛士リディア。リディアもまた競技中の事故で植物状態になってしまう。

ペニグノの変態具合がどんどん分かっていくのですが…なんか可哀想になってきてしまいます。

愛って一方通行だと、ほんとただの迷惑。でも、それが生きる全てだと思っている人にとっては、愛を失うとなんとも脆い。
kam

kam