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母なる証明のkazu1961のレビュー・感想・評価

母なる証明(2009年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-051 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋あまり後味が良いとは言えませんが、これも今では名匠と言われるポン・ジュノ監督ならではか。善悪を無視した母の狂気ともとれる超越した息子への愛、このメインテーマを中心に、真犯人は誰なのかの謎解きのサスペンス、被害者となった女性や息子の親友などの深い人間洞察のサスペンス、いくつかの要素がジュノらしく多くの隠喩を使いながら見事に描いた作品です。

🖋本作、凄惨な女子高生殺人事件を軸として、事件の容疑者となった息子と、息子の無実を信じて真犯人を追う母の姿を追ったサスペンス作品です。今では世界的巨匠となったポン・ジュノ監督の作品で、主人公の母を“韓国の母”と称される女優キム・ヘジャが演じ、その息子をウォンビンが演じています。兵役後の復帰第1作となるウォンビンの知的障害者の演技も見どころです。

🖋やはり観るべきは中心となる母と子の中にある無償の愛。時には子どもを守るために狂気に染まったりする。息子を守るために必死に真実を探ろうとするキム・ヘジャの姿と行為自体がある意味もうサスペンスですね。そして伏線がぎゅっと詰まったラストシーン、母親が鍼を打って踊るシーンはとても深いですね。。。さすがジュノ監督!!

😨Story:(参考: yahoo movies )
早くに夫を亡くして以来、一人息子のトジュン(ウォンビン)と静かに暮らすヘジャ(キム・ヘジャ)。そんなある日、街で殺人事件が起こり、もの静かなトジュンが第一容疑者に。事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ、無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとする。

🔸Database🔸
・邦題 :『母なる証明』
・原題 :『Mother』
・製作国 : 韓国
・初公開 : 2009
・日本公開 : 2009/10/31
・上映時間 : 129分
・受賞 : ※※※
・監督 : ポン・ジュノ
・脚本 : パク・ウンギョ、ポン・ジュノ
・原作 : ※※※
・撮影 : ホン・クンピョ
・音楽 : イ・ビョンウ
・出演 : キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「殺人の追憶」「グエムル/漢江の怪物」のポン・ジュノ監督が手がけた3年ぶりの長編。国民的人気女優のキム・ヘジャ、5年ぶりの映画出演となるウォンビンが親子を熱演する。貧しいながらも幸せに暮らしていた親子であったが、ある日1人息子が警察に拘束されてしまう。殺人事件の容疑者にされてしまった息子の無実を信じ、孤立無援の母は悲しむ間もなく、たった1人で真相に迫ろうとするのだが……。
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