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母なる証明のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

母なる証明(2009年製作の映画)
3.3
女子高生殺人事件の容疑者となった一人息子の無実を盲信する母の姿を追った、ポン・ジュノ監督によるサスペンスドラマ。
国民的女優“韓国の母”キム・ヘジャと兵役で5年ぶりの映画出演となるウォンビンが親子を演じて話題に。
原題:마더(発音:マド)(英)Mother (2009)

知的障害のあるトジュン(ウォンビン)は、お酒を飲んだ帰り道、少女アジョン(チョン・ミソン)に声をかけたが、その少女が翌日死体となって発見され、殺人容疑で逮捕される。
息子が殺人など犯すはずがないと信じる母(キム・ヘジャ)は、警察や弁護士が頼りにならないと分かり、自分で犯人を捜し出して息子の無実を証明しようとする…。

「悪い記憶や病気の元になる心のしこりを消してくれるツボがあるんです」

「男は嫌い?
…私は男が嫌い。だから話しかけないで。バカ野郎」

「それ落としてちぁだめじぁないか」

無垢に見える息子は、知的障害があるとはいえ、本当に覚えていないのか。
過剰に息子を溺愛して盲信する母親の異常な行動を否定しない(寄り添う)ような描き方が気になる。
この母親に本当の愛はない(もちろん息子にもない)し、母と子に(日本のポスターに記載されている)"絆"も、もちろんない。
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