けーはち

パラダイス・ナウのけーはちのレビュー・感想・評価

パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)
3.7
イスラエルへの自爆攻撃💣👼におもむく2人のパレスチナ過激派青年の数奇なドラマ。前半は2人やその周辺に緊張感とともにシュールな笑いも。作戦決行前、記念撮影・犯行声明の映像を撮る中、何回も失敗し再録させられ撮影スタッフも腹が減って何かを食べ始めたり家族への私信で「浄水器のフィルター買わなきゃ~」みたいなことを言い始めたり。作戦地点へ移動中、警備に目をつけられ逃げたら仲間とはぐれ、そのまま爆弾を内蔵した一張羅(いわば死装束なのでパリッとしたスーツを着ている)のままで、何となく職場へ行って何となく仕事の続きをしたり、爆弾が汗で蒸れてトイレで拭いたり、爆弾を素肌に固定したテープを剥がすと超痛いとか(生きて帰って着替えることを想定していない)……ある意味日常と地続きののんびりで「おいおい😁」ってツッコミを入れてしまいたくなる。それだけに、後半の展開は一転重く。スッキリした答はない、彼らの苦境がその手段を正当化するものではないが、自爆も国のため仲間のため苦悩し考えをもって挑むのだというのは印象に残る、興味深く重厚なドラマ。