自爆テロを命じられた二人の男の短い期間を切り取った映画。
命令は突然であっけないもの。
無表情であっさりとその命令を受ける主人公達。
もうすぐ死ぬという重大すぎる事実を、表情からはあまり読み取れない。それぐらいあっさりしてた。
今作の場合は簡単には事は運ばない。
テロの警備も強化されていて、邪魔をされる。見ている感じだと爆発する前に殺されるということも多そうだ。
死んだら天国に行ける、というのが主人公達の圧倒的な心の支えになっているんだけど、ここがやっぱりすごく考えちゃう。
これってキリスト教もなんだよね。
信じる者は天国に行ける。逆に言うと信じない者は天国には行けない。そうはっきり書いてある。
そもそも天国って何なんだろうってたまに思っちゃう。楽しいことしか起こらない世界? それって幸せなのか?
ずっと快楽がある世界? それも幸せなのか?
一人の人間が死ぬ、ということについてもすごく考えてしまった。
ものすごく重い出来事のようにも思うし、ものすごく軽い出来事のようにも思う。
死にはタイミングも重さも問わずに一人の人間に降りかかる。
それをどう考えたらいいのだろう。
正直わからないな。