名作『愛と追憶の日々』の続編。このシリーズは本当にいつ観ても時代を感じさせないし、共感できる要素が盛りだくさんで大好き。続編の存在をつい最近まで知らなかったので、満を持しての鑑賞でございます!
愛娘エマの死後、オーロラは3人の孫たちを女手ひとつで育てあげた。しかし、長男トミーは麻薬所持の疑いで服役中、次男テディは修理工として働くが未婚の父、末の娘メラニーは彼氏と過ごすため大学を辞めると言い出し、オーロラは日々頭を悩ませていたが...。
ものすごく狭い世界でのありふれた日常なのに、どうしてこうも愛おしいんでしょう。エマが不在なのはやはり大きかったけれど、相変わらず元気なオーロラの姿には誰しも鼓舞されること間違いなし!
しかし、子供が3人ともどうしようもないヤンチャな子たちばかりで、前作でのエマの死を受けた後に観ると正直複雑...。せっかく苦労して育てたのに、オーロラの苦労が忍ばれます。
でも、そんなオーロラ本人もやっぱりブッ飛んでいて、なんと息子ほど年の離れたビル・パクストンと恋に落ちる描写もあり!
ミランダ・リチャードソン演じる腐れ縁の友人パッツィとのバトルは爆笑必至です。
自分もいくつになってもこれくらい元気なおばあちゃんでいたいなと強く思いました(笑)。
前述のように、子供達があまり素行がよろしくないので共感できる部分が少なかったけれど、ジュリエット・ルイス演じるメラニーはすごく可愛かった!エマの娘って言われても納得、容姿も性格もそっくりのハマり役でした。
ヘクターやロージーの下りはあまりいらないように感じましたが、オーロラは彼らのおかげで自分の至らない点にもに気づけたのかな...と。
でも何よりも、あの奇跡のような登場で例の「彼」が登場するシーンが最高でした!あの方は本当に少ない場面でも存在感が抜群ですね。短いけれど、本シリーズの集大成とも言えるすごく意味のある登場シーンでした。
ラストは全2作のことが文字通り走馬灯のように思い出されてホロリ。きっとエマも天国で喜んでいることを祈りつつ...!
やはり名作は続編も名作でした。