まるちよ

エボラ・シンドローム/悪魔の殺人ウィルスのまるちよのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

八仙飯店之人肉饅頭に続きハーマン・ヤウ監督、アンソニー・ウォン主演。
マカオで3人殺して南アフリカに逃げた主人公が、部族の村で黒人女をレイプしたらエボラ出血熱に感染。しかし、主人公は1000万人に1人の抗体持ちだったのでそいつが香港に帰ってエボラ出血熱のパンデミックが起こってしまうという内容。

八仙飯店之人肉饅頭は実話をモチーフにしてるので主役は狂気というより「悪人」だったけど、エボラシンドロームは「救いようのない悪人」といった印象だし、ユーモア色も強い。
相変わらずレイプ、食人、殺人とバイオレンスな内容だけど八仙飯店之人肉饅頭の陰惨な雰囲気ではなく、どことなく明るい作風なのであんまりグロ色を強く感じなかった。

1996年の映画であるにも関わらず、女子供容赦なく殺していくスタイルで東洋系グロ映画の極地でもある。
後半のエボラ出血熱が蔓延するシーンの方がグロ要素が低めというのが見ていて不思議だった。

◆良いところ
- 八仙飯店之人肉饅頭とはまた違った悪人を演じるアンソニー・ウォンがすごい。
- 発展途上国特有の汚らしい描写が安全地帯から見ている安心感を掻き立てられる。
- ストーリーがシンプルでわかりやすい。
- 水戸黄門のように、お約束的なエロとグロが散りばめられている。

◆悪いところ
- 良いところでもあるけど、なんだかんだチープ。
- 10年前の殺人事件で生き残った少女が空気。
- エボラ出血熱で死ぬ人は実際そんなに多くない。
※ラストシーンは除き。
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