にゃんこむ

ミセス・ダウトのにゃんこむのレビュー・感想・評価

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)
3.7
ダメおやじが離婚されたけど子供と離れて暮らすのは嫌だから、家政婦のおばあちゃんに扮装して一緒に生活するよ!というコメディ。

家族にばれてはいけないので、顔は特殊メイクのマスクをつけ、おばあちゃんらしいたるんだふっくらボディを見せるために特殊なスーツを着込みます。1人2役なもんだから、あっちで呼ばれこっちで呼ばれとドタバタする様子が最高に面白い。

日本語吹き替えは山寺宏一さん。
元の役者であるロビン・ウィリアムズは今作でかなり多彩な演技をしていて、それをきっちり吹き替えできるのは彼しかいないでしょ!適材適所すぎる!!と感動できる作品。

もう少し幼い時に見ていたら、面白くて優しい父最高!!ガミガミお母さん嫌い!!っていう感想になったかと思いますが、社会人になってから見ると父親クズすぎないか……という感想に。コメディに何を突っ込んでいるのかと言われそうですが、だってクズすぎるんですもの。
仕事が見つかったと思えばすぐに辞めてくる父親、母は家計の為に朝から晩まで仕事に追われる。父親は子供と一緒になって遊び、家を散らかしやりたい放題。後片付けするのは仕事から帰ってきた母親の役目。苛立つ母親をなだめるところか子供と一緒に「うるさい母親」と馬鹿にする。
そりゃ子供は甘やかしてくれる父親に懐きますわ。
子供がパパが良いというたびに、母親が不憫で仕方なかったです。
しかも、離婚した母親が良い感じな雰囲気になった相手(体格・ルックス・仕事、全て申し分なし)に張り合うのが下ネタって……みじめすぎない??と。

しかし、スチュワート(ピアース・ブロスナン)を悪者にして家族が結託するかと思いきや、ちゃんと家族の問題として解決してくれたのが良かったです。
夫婦にもいろいろな形があって得意な分野が違う。けれどそこを互いに攻撃し合うのではなく尊重して助け合えるのが良い関係ですもんね。

それにしてもピアース・ブロスナンはとってもご立派な胸毛。007の時ももっと脱いで欲しかったなぁ……。
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