Torichock

の・ようなもののTorichockのレビュー・感想・評価

の・ようなもの(1981年製作の映画)
3.9
「のようなもの」

"人であれ映画であれなんであれ、知った気になって接した瞬間に相手は新しい顔を見せてくれなくなるし、キミの停滞も始まるもんだよ"


現実とフィクションの距離、僕とあなたの距離、映画と僕の距離。
その距離は、とても可笑しな世界。

どこかで境があるはずなのに、気がつくとわからなくなる。自分が生きている現実の今は、どんな現実なのだろうか?
色んな人が色んなことを色んな距離で色んな形で考える。

今まで出会った人、もう会わない人、すぐそばにいてくれる人、これから出会う人。

人と人も、人と映画も、何もかも、そうなんだろう。

何を見せてくれるんだろう?
どんな顔をしてくれるんだろう?
どんなことを語ってくれるんだろう?
どんな風に微笑みかけてくれるのだろう?
どんな風にお別れするのだろう?
どんな風に二度と会えなくなるんだろう?

すべての出会いに感謝するため

なんて言ったら、今話題のハーフみたいだから言わないけど、

すべての出会いを可笑しい

って思えるようなものにしたい。
だから、いつもこう思おうと心に決めてる。


"面白い人(映画)がたくさんいるね"


そんなことを考えながら歩く夜道は、どこか人恋しく、誰かの声を聞きたくさせる。

自分と自分の距離はどれくらい離れているのだろう?

ぼくもまた、

ぼく のようなもの

なのかもしれない。


その距離を測るように、僕も志ん魚のように道中を歩んでます。