三郎丸

の・ようなものの三郎丸のレビュー・感想・評価

の・ようなもの(1981年製作の映画)
2.7
映画【の・ようなもの のようなもの】
を鑑賞する前に参考で鑑賞!

主人公は、売れない噺家役に伊藤克信
(この人昔、沢田研二が人気あった頃全力でモノマネして、信じられない位にスベッてる(大惨事クラス)のを目の当たりにしたことがあります、面白い事言いそうで言わない側の人)

今作は、ストーリーみたいなモノはなく、
噺家のたまご達(全く売れそうに見えない)の日常を描く。

観ていて好感が持てるのは、演者がことごとくやぼったくて、良いです。
伊藤克信の栃木訛りと垢抜けない感じや、尾藤イサオのスケベったらしいキャラクターとチョイチョイ炸裂する駄洒落。
でんでんは、ヘアスタイル以外変わってない!

好きなシーンは、主人公が彼女の家で落語を披露して下手と言われてしまい、主人公は急に帰ると言い、夜中の道を傷心で歩きながらも、急に主人公のナレーションでもって心の声よろしく、帰り道にある汚い店や名所を紹介するところですかね。お前傷ついてたんじゃねーのか?と、陰気でノリノリです!

正直、細かなエピソードが散りばめてあり、もっと集中しながら鑑賞したかったのですが、登場人物のファションがクソダサい!
作品後半で伊藤克信が着用していた。細かいチェックのジャケットに、水色スラックス姿を観た途端、
「クイズ番組の司会者かえ!」
と、思わずツッコミ入れてしまいました。
まあ、そのダサい感じ(何でもアリ的な)が80年代であってワタシもその年代を生きましたから複雑な気分ではありますが…

ストーリーは、スッキリとは終わらないのですが、伊藤克信の高座で生き生きした表情に救われました。

ストーリーを先読みしたり、登場人物を小難しく観なくて済むので、気楽に鑑賞させていただきました。
三郎丸

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