しょうちゃん

スターシップ・トゥルーパーズのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
ロバート・A・ハインラインが1959年に書き上げたSF小説の名作『宇宙の戦士』を最新SFXを駆使して映像化したアクション・スペクタクル。

時は未来。
ハイスクールを卒業したジョニー・リコは地球連邦軍へ志願、
機動歩兵隊に配属される。
折しも、
巨大な昆虫型エイリアン=バグズが地球に攻撃を仕掛けてくる。
反撃すべく敵の母星に上陸した彼らを待ち受けていたのは…。

原作は未読。
冒頭からナチスばりのプロパガンダ映像から始まり、
プロパガンダ映像を全編に流れす皮肉った演出で、
鑑賞者の戦闘意欲を盛りたててくる。
近未来では軍隊に入らないと市民権も出産権も手に入りません。
前半はアメリカのハイスクールドラマそのものだが、
楽しい青春気分はバグスの地球への攻撃によって一変する。
後半のバグズとの死闘が始まってからは、
凄まじい戦闘シーンと人体破壊のオンパレード。
ヴァーホーヴェン監督テイスト満載なのは良い。
バグスの造形が素晴らしく、
様々なバグが登場するが、
中でもタンカー・バグの出現シーンは盛り上がる。
最後に出現するブレイン・バグのキモさも見所の一つです。
本作で忘れていけないのは、
マイケル・アイアンサイドの存在でしょう。
リコに学校の先生としてアドバイスし、
さらに軍人としてアドバイスし、
最後はリコに“分かってるな”という言葉を残し、
見事に散っていくという名脇役の見本を見せてくれる。
男女混合シャワーシーンなど男の夢を劇中で叶えてくれるのも、
ヴァーホーヴェン監督ならではだと思います。
しょうちゃん

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