スターシップ・トゥルーパーズの作品情報・感想・評価

スターシップ・トゥルーパーズ1997年製作の映画)

STARSHIP TROOPERS

製作国:

上映時間:128分

ジャンル:

3.7

「スターシップ・トゥルーパーズ」に投稿された感想・評価

Yu

Yuの感想・評価

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圧倒的プロパガンダ!!
無尽蔵のパワーと、ベタで笑っちゃうような友情に、弾ける汗と飛び散る人体!!一切の色気のないおっぱいに、夥しい数の昆虫の群れと、カラフルな返り血!!!言葉選び全てに感じるどストレートな勢いとその裏側に潜むシニカルな笑い!!生まれてすぐに見なくて良かった!!!

デケえ虫たちの足がスゲー動く!バタバタしてるんじゃなくて、移動を一番最適化させたような生きてる移動手段で切って千切って刺し殺す!!そして口が完全に女性器!!キモすぎるぞ!!!そんな奴らの歩いたあとには死体しか残らない!!!衛生兵!!!!!!!
もっと知りたいですか?
銃弾もらってはしゃいだり、パパローチを踏み潰したりするガキに声援を送る保護者には狂気を感じつつも、当然すぎるような感覚で、きっとこの部本だけ見た人ならドン引きするはず!!(虫がキモいのは当然ですが、)
ただ2時間を通してみれば見方はぐっと変わる!志願するかどうか言われたか答えはYESってなるよね!!最高だ!!行くぞ山猿共!!!好きな虫は死んでる虫だけだ!!!!暴力が世界を制する!!行くぞ二等兵!!!!衛生兵!!!!衛生兵!!!!!衛生兵!!!!!!
この世界の衛生兵にだけは本当になりたくないのであります!!!!事故というか過失ばっかりじゃねえか!!!衛生兵!ーー!!!!

一見アホに見えなくもなくもだけど、というか完全に頭が悪い(なぜ虫に地上戦で挑むのか!?)んだけど、「君も誇り高い市民にならないか!?(you !!)」とか言われちゃうとサーッ!イエッサー!!って気持ちになっちゃうわけですよね!完全に手のひらで気持ちよおくコロコロ踊らされてる気持ちになるけど、これがもう心地よいんだ!!やったぜ!!!
どういう映画かなんとなくわかって見てても所々まんまとあがってしまう。居心地の悪さ含めほんとに面白い。
yoshi

yoshiの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

「あぁ、こうやって知識と経験のない純粋な若者たちは洗脳されていくんだな…。」というのが、劇場で初めて見たときの感想だった。
この映画を見ると、あの有名な事件を私は思い出す。
洗脳とは、強制力を用いて、ある人の思想や主義を、根本的に変えさせることだ。(Wikipedia)

今にして思うと、良く日本で公開したなと思う。
1998年に日本公開された映画「スターシップ・トゥルーパーズ」。
1995年にオウム真理教が実行した無差別テロ、地下鉄サリン事件が起こり、同年、主犯格麻原彰晃が逮捕された。

97年の初公判が行われた後も、連日マスコミによって若い信者たちが、なぜ洗脳されたかが語られた時期に公開された映画なのである。

オウム真理教信者の殆どが、若者だった。
後にサリンを作るような学力エリート、実行部隊となる体力自慢の者たちであることがマスコミの報道で暴かれることが多かった。

何かを本気でやりたい、特権的な何かを得たいのだが、それが何か見つからない若者たち。

ある日、特異なモノに興味を持ち、特異な状況に放り込まれるうちに、自己有用感や使命感を感じてしまう。
そこで教わったこと、そこでの経験からくる自信が人生の全てになってしまう…。

そんなオウム真理教信者の若者たちと、この映画に登場する若者たちは、同じだと私には感じられたのだ。

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「ロボコップ」「トータル・リコール」などで知られるポール・バーホーベン監督が手がけたこの作品は、地球に侵略してきた昆虫型宇宙生物(バグズ)と戦う全体主義政権下の人類社会が、皮肉たっぷりに描かれている。

ロバート・A・ハインラインの同名SF小説(邦題:「宇宙の戦士」)を実写映画化した作品である。

民主主義崩壊後の新政府、地球連邦では軍部を中心とした社会は、清廉(私欲がない)であり、人種・男女の差別なく、まったく平等に活躍している。

軍歴の有無のみにより区別され、兵役を経た「市民」は参政権やいくつかの政府職への就職など特権がある市民権を有し、兵役に就かない「一般人」にはそれが無い。

見た目には両者とも全く区別なく生活し、言論や表現の自由も保障されてはいる。形態はアメリカ合衆国における“市民”と“永住権保持者”の違いに似ている。

乱暴に言えば、軍役を経験しないと偉くはなれない社会だ。

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物語前半は一昔前の「青春ドラマ」のような描写が続く。
主人公は高校を卒業したばかりの青年リコ。彼は親の反対を押し切って入隊する。

理由はもちろん市民権を得るというのが一つ。
もう一つは成績優秀な恋人のカルメンが軍のパイロットになるべく軍に入るからだ。

しかし、学校の成績があまり良くないリコは歩兵部隊に配属される。

そこでは軍役での試練や、同じ部隊の仲間との友情、そして挫折といった新兵の成長物語が描かれる。

特異な状況に放り込まれ、無我夢中で言われたことをこなす若者たち。

切磋琢磨しているうちに、評価され、責任ある役職を任されると、自己有用感や使命感を感じてしまう若者たち。

私自身もそうだったが、若い頃は視野が狭く、単純であったため、仕事という試練の中で、認められたり、褒められるとやり甲斐を感じて、ますますのめり込んでいき、仕事が人生の最優先だった時期がある。

若いと言うことは経験が少ないため、価値観が狭いのだ。

俗世間とは異質なモノ、異質な思想に憧れてしまう。

この作品世界の軍隊の教義は、私が感じた社会人としての教義である。
そしてそれは、オウム真理教信者の若者たちが経験したと大差が無い。

環境が違うだけなのである…。

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人類とバグズとの戦争に突入する後半。
戦闘が始まった途端に状況は一変。
下手なスプラッター映画顔負けの衝撃映像が炸裂する。
鮮血が飛び、人の手足が豪快に吹き飛ぶ、死屍累々たる壮絶な残酷描写が続出!

どう見ても重装甲で固められているとしか言いようのない機動兵器や戦車のようなバグ達に対し、ほとんど軽機関銃だけを武器に戦う歩兵達。

第二次世界大戦レベルの銃剣突撃を、しかも戦車や空からの空爆といった支援もなしに白兵戦を敢行する、あまりにも非合理的な地球連邦軍の兵士達。

案の定、敵のバグ達に兵士達は次々と簡単にやられていくが、バグに兵士達が血祭りにされていくシーンはとにかく悲惨で残虐の一言。

戦争の残酷さをグロテスクな暴力で、とことん見せるのだ。

「1時間に10万人が戦死」の報道もある。
1時間で地方都市の人口が戦死とは…
軍の上層部は無能であり、無謀な戦いだ。

戦争は嫌だ!と誰もが思うことは間違いない。それが監督の狙いだ。(やり過ぎだが)

原作ではパワードスーツなる兵士が着衣する兵器が登場する。
原作ファンはそれが出てこないことに不満だそうだが、それを着て兵士がバグと拮抗した戦いを見せては、戦争の悲惨さは伝わらない。
登場しなくて正解だったと結果的に思う。

無人ドローンでの偵察や爆撃が可能になり、実用化されている2019年現在。

軍役という洗脳を施され、自分の生命を賭けたあまりに無謀な戦いを挑む兵士は、今ではすっかりリアリティを失ってしまった。

尚更のこと、兵士たちの無駄死には、大いなるブラックジョークだ。

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なぜ、監督は徹底した暴力描写をするのか?
1938年生まれのヴァーホーヴェン監督は、第二次世界大戦真っ只中に幼少期を過ごしている。
当時オランダはナチスドイツの占領下にあったが、その解放を目的として、味方であるはずの連合国がオランダを空爆をするという強烈な体験を味わっている。(Wikipedia)

幼い彼にとって暴力とは日常であり、その理不尽さ、不条理さもしっかりと記憶に刻まれているのである。

幼児体験とは刷り込みである。
戦争体験者である監督が物心ついた時の光景を想像しよう。
まさに死屍累々の地獄だったのではなかろうか?

刷り込みとは、産まれながらの洗脳である。この映画のような戦場が彼の原風景とは悲しい。
他の監督作品に見られる暴力描写は、もしかしたら生温いのかもしれない。

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この作品で地球を支配している政権下の社会では、完全な男女平等が実現されているという設定。

完全な能力主義が採用されており、女性であっても能力があれば、高い地位に上れ、そうでなければ男性でも最前線の平隊員。

実際、作中でも軍の最高司令官は男性から女性にとって変わられ、歩兵である男性主人公よりも、艦隊アカデミーに配属されたヒロインの方が軍内では地位が高い。

しかし、この作品はそれでも男女平等を上手く表現できないと考えたのか、かなり斜め上の更なる「男女平等」を描写する。

男女の身体格差など無視して、同一メニューの軍事訓練が、男女混合で行われる。
軍内の寝食も男女の区別は一切設けられず、全て共同生活である。

挙句の果てには複数の男女が一緒にシャワーを浴びているシーンが、男女共に恥らう様子もなく当然のように描写される。

男女同室のシャワーは、作中世界では至極当たり前のことだと言わんばかりに、否定も肯定もなく淡々と描写されている。
それが却って真実味が加わって衝撃的だ。

現在のセクシャルハラスメントや性的暴行の被害体験を告白・共有する「#me too」運動賛同者やフェミニストは、このシーンをどう思うのか?

監督が何を意図していたかはともかく、行き過ぎた「男女平等」が抱える負の側面を分かりやすく表現した特異なシーンである。
人種も性別も平等な全体主義は理想的な社会ではない!と、その行く末を批判しているのだ。

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この映画は、ナチスばりのプロパガンダを市民に向けて放送しているところから幕を開ける。

プロパガンダとは、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為。
通常情報戦、心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。

この作品の大きな特徴のひとつが、これら作中に何度も展開されるニュース・CM等のTV番組の存在。

作品世界内で起こった事件や出来事が作中世界のマスメディアでどのように報じられているかを表現するフェイク・ニュースである。

この作品は全体主義的な軍事政権が人類社会を支配しているためか、やたらと過激でプロパガンダ的だったりする。

地球が襲撃されたことで国民の怒りを煽り、戦争に駆り立てていく報道などはまだ大人しい部類。

バグと称される昆虫型異星生物(=異なる民族の象徴)に対する敵対心を植えつけるため、学生が学校の授業で砂カブトムシの解剖実習をするシーンや、バグが牛を無残にもバラバラにして食い散らかすシーンが放映される。
(牛を崇めるヒンドゥー教徒の怒りを買わなかったのか?)

ラストでは勝利のプロパガンダとして、捕獲した女性器のような口を持つ、働きバチの頭脳的存在のバグにドリルを突っ込み、解剖すろニュース報道が流されたりする。(異民族へのレイプやセクハラの隠喩としか思えない)

まあ、とにかくやりたい放題。
これらプロパガンダの意図するものは、戦意高揚である。

作品製作側は、作品内の世界観や未来世界のあり方をブラックユーモアも交えて解説し、全体主義、とくに「アメリカ帝国主義」に対する皮肉と風刺を意図していたとのこと。

そのためなのか「スターシップ・トゥルーパーズ」は、製作されたアメリカでは自国の風刺を、「ナチス礼賛主義だ」とすり替えて酷評した。

アメリカよりも日本の方が大ヒットしたのだそうだ。

大戦中にプロパガンダを乱発し、軍国主義であった日本でこの作品がヒットしたのは、2つの可能性がある。

自国日本の歴史を反省し、様々な国へ軍事介入し、大戦中の日本と同じ道を辿ろうとしていたアメリカ帝国主義を笑うほど、国家として熟成したのか?

自国の歴史と軍国主義の反省を忘れるほど、平和に時が経ってしまったのか?
その2つである。

後者であれば、平和ボケだと言われても仕方ないが、軍国主義の呪縛から、日本は解放されたことになる。

まぁ、どちらにせよ現実問題として、安全保障条約でアメリカに守って貰っている日本に、アメリカを笑う権利など無い。

実際、確信犯的に描かれたその手の報道描写や、戦争に赴く人間の単純さが強調された描写は、下手な反戦映画よりもはるかに「戦争の愚かさ」というものを痛烈に表現している。

Would you like to know more?

かくのごとく、作中のあちこちに散りばめられたブラックユーモア&グロテスクな描写と、戦争アクションの迫力を売りにしてヒットした作品。

巨額の制作費を投じたとてつもなく大きなブラックジョークとも言える作品。

人の死に様などグロテスクな描写が強烈だからこそ、戦争への嫌悪が感じ取れるところが魅力でもある。

どこまでも残念な人間たちの愚行を嘲笑うかのようで、ある意味、神の視点で描かれている。

また、難しい仕事で頭を痛めているとき、前途に何の希望も見いだせないときなどに処方すると効果的である。

I'm doing my part!
出て来る人間たちは洗脳されており、何も考えていない。ただ自分の兵役の義務を果たすのみである。

Come on , you apes!
You wanna live forever?
ラストカットで洗脳されたままの無数の若い兵士が出兵する。
この多くは無駄死にするのであろう。

私たちも資本主義という思想と環境に洗脳されている。
私たちの分身である兵士たちの出兵の姿と勇壮な音楽に、良し俺も仕事と戦うぞと高揚してしまう自分がいる。

この作品は戦争の愚かさ・全体主義の愚かさを、とことん皮肉っているのだが…。

バグを異人種や異民族に、全体主義の思想を資本主義に置き換えてみると…
笑うに笑えないシニカルな反戦映画である。
だいき

だいきの感想・評価

3.2
途中ジャバ・ザ・ハット出てくるんじゃね?って世界観。それにしても頭脳の虫の気持ち悪さは見るに堪えない。
chnhmn

chnhmnの感想・評価

4.2
ドb級なんだけどここ最近で一番ハマった。あまり期待しないで観たからかな?
演出の隅々に当時のヴァーホーヴェンらしい派手でグロい描写が楽しい。やりたい放題な感じが好印象でした!
ゆーや

ゆーやの感想・評価

3.3
何度も流れるフェイクCM、面白い笑
そして、B級感のハンパなさが滲み出てる、でもそこには、恋などもちゃんと表されていて…
もう、とにかく虫!虫!虫!!!って感じでしたが、こういうのもたまに観るのありだな〜なんて思える映画でした
おのD

おのDの感想・評価

4.0
見ちゃうよね。
キモすぎたけど、いい
何かぶっ飛んだ世界観で、テンポも良くていいです。エロチックなユーモアも監督らしさが。
言わずと知れたSF界の「こんなんでいいんだよ」。しっかりぽろりも提供してくれて、必要なカタルシスをすべて備えた王道ストーリーには中二病を呼び起こされること間違いなし。ぼく大好き。
続編などない。
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