2020/05/16
2020年46本目(劇場20本目)
2020劇場鑑賞9位
監督 ジョン・カーペンター
カート・ラッセル
ウィルフォード・ブリムリー
キース・デヴィッド
【完璧なる"恐怖"】
外部との連絡を断たれた極寒の南極基地を舞台に、次々と生き物に擬態する異星人に襲われる隊員達の、想像を絶する恐怖を描くSFホラーの金字塔。
リマスター版で念願の劇場初鑑賞。
昔から何回も見ています、どこで何が起きるかも大体分かってます、でもやはり驚く！やはり怖い！
特撮は今見ればチープなのかもしれないが、気持ち悪さ、不気味さは全く古臭さを感じさせない。
特撮だけでなく、閉鎖された空間、誰が擬態されているか分からない疑心暗鬼の恐怖の中で、やがて恐慌に陥っていく隊員達、K・ラッセルはじめ隊員を演じた役者達や前半に登場するハスキー犬の演技が見事。
更にはカーペンターの恐怖演出とエンニオ・モリコーネによる音楽が恐ろしさに拍車をかけ、ホラーでもありながら上質なスリラー映画です。
後半の、とにかく畳み掛けるショックシーンが、何回見ても最高な一本。
"凄い特殊造形と、凄い俳優と、凄い音楽があれば凄い映画が出来上がる、他はなにもいらない。”-黒澤 清-
まさにその通りでした、改めて傑作です。
約1カ月振りの劇場鑑賞となりました、早く全国の劇場が元通りに戻りますよう願っています。
