ギズモX

遊星からの物体XのギズモXのレビュー・感想・評価

遊星からの物体X(1982年製作の映画)
4.2
「暑くなってきたなあ🥵」
そう思った時に毎年観てるのがこの一本。

極限の閉鎖空間と化した南極を舞台に南極探査員があらゆる生命体に化ける宇宙生物に遭遇する、恐怖と衝撃に満ちた傑作SFホラー作品。

CGに頼っていないからこそできるクリーチャーのおぞましいグロテスクさがこの映画の醍醐味。
血液テストの「どうや!ヤバイやろ!」といわんばかりの極限の破茶滅茶さには感服するばかり。

サスペンス映画さながらの説明不足なストーリーは『以前に何が起こったのか』『今何が起きているのか』『これからどうなっていくのか』を想像に任せるしかなく、この部分こそ僕がこの映画の好きになった真の理由だ。

また、『それ』に触れていった人達がどんどん疑心暗鬼になっていき、犬を爆殺しようとする、基地を自ら燃やそうとする等と、異常に近いトチ狂った行動をとるようになるのが本当に面白い。

最後の方は誰が"それ"なのか何回見てもさっぱり分からん。
ただこの後地球滅ぶんだろうなというのだけは分かる。
疑心暗鬼なストーリーに涼しくなれる名作です。

【余談】
ブレア役のウィルフォードブリムリー氏が亡くなられたということを先日知りました。
音楽を担当したモリコーネ氏もこないだ亡くなられたこともあってすごく悲しいです。
RIP
ギズモX

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