ドゥ・ザ・ライト・シングの作品情報・感想・評価・動画配信

「ドゥ・ザ・ライト・シング」に投稿された感想・評価

健一

健一の感想・評価

5.0
昨夜、帰宅中に御贔屓フォロワーのルーさんと本作の話をしていたら無性に観たくなり 夕食後すぐに鑑賞。

私の人生を変えた作品。私の中でTOP10に入るベストムービーです。

愛、憎しみ、差別、偏見、人種、暴動、貧困、猛暑、ピザ🍕!
アメリカ🇺🇸の全てが本作の中に含まれている!

舞台はNYブルックリンの暑い1日。気温は37度。
街の住民達はその日1日をダラダラと過ごしているだけ。

そして些細な出来事から街の住民達は暴徒化していく。

とにかく隅々まで住民のキャラをしっかり描いているのが素晴らしい! 自分もブルックリンに住んでいると錯覚するくらいだ!
彼等は黒人、白人、韓国人にスパニッシュ。
肌の色も文化も違う人々が終始いがみ合う。

この作品。何が凄いのか言葉で表現するのは難しい。
醸し出す空気感。 としか表現しようがない。

私にとって全てが完璧な作品。
としか言いようが無いです。

'90年のアカデミー賞の授賞式でキム・ベイシンガーがプレゼンターとして壇上に上がった際に
「本来ノミネートされるべき作品がノミネートされていません! それはドゥ・ザ・ライト・シングです。」
と怒りの発言をして数年間追放された。
だが、'98年に彼女はアカデミー助演女優賞を受賞。
アカデミー協会は彼女にオスカーを受賞させることで彼女に謝罪したのだ (と私は勝手に思っている)!

元大統領のバラク・オバマはミシェル夫人と初デートに本作を観に行ったのは有名な話。
オバマは本作を観て政治家になろうと決めた!
と言っているが ホントかどうかわからない。

とにかく私にとって宝物のような作品です。
ブルーレイ、DVD、VHS、サントラCD、持ってます。勿論パンフレットも。

興味のある方はお時間許す限り是非 ご鑑賞下さい。




1990年9月2日
銀座シネパトス2(ムーブアウト公開)


ジョン・タトゥーロ
マーティン・ローレンス
ビル・ナン
そしてサミュエル・L・ジャクソン

本作からスターがいっぱい誕生しています。


そして・・・
2019年12月12日 ピザ屋の店主サルを演じたダニー・アイエロが86歳で死去されました。

謹んでご冥福をお祈りします。

thank you Danny!
"昔のアメリカ" と思いながら観てたけど、【「ラベル」を貼りあって生きる】って人種のほかにもいろいろと今も普通にあるよなぁ、と。

観終わった後、「正義の反対にあるのは 悪ではなく 別の正義である」みたいなどっかで聞いたことあるような言葉が頭に浮かんだ。
ぬ

ぬの感想・評価

3.8
絶妙にストレス溜まる映画!いい意味で!
スパイク・リーの映画やっぱり好きだね。
一部のニンゲンが起こした問題のせいで、そやつらを人種でくくって黒人が〜白人が〜とか言い出すのが甚だアホらしい、というのがよくわかる。
そして、時と場合や立場によって、差別する側/される側はいとも簡単に入れ替わるというのもよくわかる。

まずOPで女の子がノリノリで踊ってて「今から映画が始まりまっせ〜!」みたいな気持ちにさせてくれるのがよい。
映画内でゆるやかに人種的な対立が際立ち始めたタイミングで、DJの「おらおら、そんなに熱くならんと落ち着いていきや〜」みたいなMCが入るのも、キャラクターたちに向けてというよりも、観てる方に向けたものって感じでよかった。
そのおかげで客観的に俯瞰できるというか。

不安、恐怖、怒り、そういう負の気持ちの持って行き方がとても雑で、そのどうしようもない気持ちを撒き散らしたり、責任をなすりつける矛先を探しているとき、国籍、人種、性別なんかの大きな属性ってのはすごく"便利"ですごく"簡単"。
タイムリーな某ウイルスの件もそうで、フランスで日本食レストランのガラスに落書きした人も、どうしようもない気持ちや、たぶん全く関係ないような個人的なストレス、無知からくる不安を、「自分より劣る、得体のしれない人種」になすりつけて発散したかったんだろう。

さまざまなルーツを持つ"人種"というもの自体は面白いし、人種に誇りを持つこと(=他の人種より優れてると思いこむことではない)はいいことだが、人種に囚われすぎるとか、自分のアイデンティティを人種にしか見いだせない、みたいなエクストリーム思想はかなり危険だ。
もちろん、人種的なコンテクストを汲み取る必要がある問題も多いけど、この映画の核となる事件のきっかけとかって、人種うんぬんではなく、もうイチャモンレベルで単にその人の問題という感じなんだよね。
でも、あの彼はきっと、ピザ屋の件だけじゃなく、自分の実体験に基づいて「白人にバカにされてる」と感じることが多くて、過敏になっていたんだろうということも想像に難しくない。
まぁでもこの映画で一番最低なのって、やりすぎの警察じゃない?

てかイタリアの料理であるピザを提供する店の壁に、イタリア系の人の写真ばっか飾ってて何が問題なのかまったくわからんかった…
差別的なイラストや写真が飾っててるなら文句言うのもわかるけど、特に地域にフォーカスした料理を提供する店なら、その地域にルーツを持つ人の写真やら、地域にまつわるものを飾ってて何が問題?

まともだなって思うの、ムーキーの妹だけだったね。
一人ひとりが個性溢れてていい。
Fight power

このレビューはネタバレを含みます

暑さの中で、吹き出す汗のように本音が吐き出されるの爽快だった

(皮肉じゃないけど)グリーンブックの作品賞しスピーチ見ててそこから関連したリー監督のスピーチ聞いた時、これでもかって自画自賛するから謙遜するって言葉覚えたらって思ってた↓
https://deadline.com/2019/02/spike-lee-oscars-green-book-reaction-best-picture-1202564501/

でも、気になってはいたから調べた中でdo the right thingを見てみようって思ったんだけど、衝撃的だった。ブラックカルチャーを崇拝してる熱量がガンガンに伝わってくる。映画って誰が作っててどういう経緯を経てるか知ってからみると見え方が変わってくるものが幾つかあると思うけど、この作品はまさにそれを根拠づけるような

リアリティショーで白人差別って観たことあったし、映画でも若者間での小馬鹿にするようなシーンは観たことあったけど、ここまでクローズアップなのは初めてだったから新鮮な感覚

2回目、3回目観たらもっと深いこと考えられそうだから時間開けて見直すと決めた
ある暑い夏の日、ブルックリンに住む黒人青年ムーキーは、イタリア系アメリカ人サルが経営するピザ屋で働いていた。うだるような暑さの中、ブルックリンの街角で起きた諍いが人々を狂わせる。

なんというか…唖然としてしまった。えっ、これで終わり!?みたいな。
前半は、ブルックリンの黒人社会を中心に、人種間での対立が描かれるが、それでも融和を説く人々がいて、危ういながらも平静が保たれていたが、後半、ピザ屋の事件ではあっという間に均衡が崩れ、暴徒と化す。前半の平和ながらヒリヒリした感じが好きだっただけに、後半の狂乱にはただ困惑した。
これのどこが正しいことなんだ、と調べてみて一応終盤の主人公の行動に納得はしたし、人種問題は複雑で、誰しも差別する側とされる側になりうる、頭を冷やして冷静になれ、といったメッセージは首肯するが、結局問題が劇中の分だけでも解消されていなさそうなのがどうにも辛い。
vivalaviwa

vivalaviwaの感想・評価

3.2
スパイク・リー監督
本人が演じるムーキー

とってもピザが食べたくなる
rokurot

rokurotの感想・評価

3.4
音が大きい。
音楽にしても、誰かの声にしても。

ブルックリンの黒人街。
イタリア系アメリカ人が営むピザ屋が舞台となり、そこで働く青年を軸にアメリカ社会における、人種差別問題を取り上げている。

印象に残った感じはとにかくうるさいということと、エネルギー、そして様々な視点で街の人をぶつ切りで見るシーン。

反体制派は強い。
大きな問題にしてしまえば、
個人的な感情など消えてしまう。

二人が店に押し入ってから、
目が離せない展開になり、
終わりを迎えた。


印象に残ったのは
市長と呼ばれる老人と若者の言い争い。
飲んだくれて、街を彷徨い歩いている市長をバカにする若者。

市長はお前らは知らないだろ
五人の息子を飢えさせるということが
というが、
若者はお前が悪いと一蹴する
何もできなかったお前が悪いと

未来のない人間と
未来がわからない人間の人生観
時代というものは不公平だと感じた。

また、カメラのカットを多めにして
それぞれの主張を映し出す演出方法は物語というよりか、主張を見せられている気がして、映画というより、プロパガンダに見えた。

ラブとヘイトの意味を知っていたのに、
ヘイトに流されるのか
ラジオラヒームの衝動は。

ラジオの音をきれ、
周りに迷惑だというのは
ラジオと店の話だけではなく

デモを訴えかけるものと
その周りで俯瞰してみるものの関係を表しているように感じた。

黒人のアーティストの名前を挙げて、あんたらのおかげで今日も生きているというDJの台詞はいままで黒人の優れている部分を表して、そのおかげで一目置かれている、過去が今を作っているという言葉。

ピザ屋の店主サルは息子との問答の中で、

なぜそんなに憎む
友達が俺のことを笑う
その友達がお前を養ってくれるのか?
本当の友達ならお前のとこを笑うはずがない。白い目を向ける連中はわずかだ
みんな俺のピザを食べて育っていく
それが俺の誇りだ
だから店はうらない

と語っていたのに、
その思いも考えず、
潰されていく。

また若者たちは

黒人だとか白人だとかじゃなく
あの店のピザはうまい
俺たちはあのピザで育ったとか
そんなことを言っていたの、
最後は。

主人公はサルたちに目を向けさせないために、店のガラスを割ったのかもしれない。

だからこそ、
最後に50ドル返すと、関係の継続を暗に伝えたのかもしれない。

権力と戦え か

権力との戦い方について
キングとマルコムの考え方の違い
そして重なる部分

映画というよりは
プロパガンダという印象だった。


あらすじ
黒人街、イタリア系アメリカ人がやっているピザ屋で働く主人公。
配達の合間によく仕事をサボる。
ある日友達がその店に黒人の写真が飾られていないことに気づき怒り出す。

そこから
各画面のカットがあって、
人種差別について考えさせられる

最後
店に押し入って逆ギレしたサルがラジオを破り、喧嘩になる。
駆けつけた警官はラヒームを殺してしまう
それに怒った街の人は店をめちゃめちゃにして、火をつける。

最後は店を失った店主と主人公。
わずかな発端によって暴動にまで
繋がってしまう暴力の恐ろしさを感じ、
なんの解決にもならないんだと思いました。

それぞれの人たちの考え方を
受け入れることや
他人に寄り添うことの大事さを
考えさせられた。
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