Y

地獄の黙示録のYのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録(1979年製作の映画)
4.9
【オールタイム・ベスト】 
初鑑賞は、1980年の春、
劇場公開版(153分)。
当時、待ちに待ったロードショー。

とにかく、音が凄かった!
映画館で本当にヘリコプターが飛んでいると思って後ろを振り返ったのは、
私だけではないはず……冗談でなく本当の話です。(後年知りますが、初の立体音響·サランドシステムだった。)

その後、
「プライベートライアン('98)」「ブラックホークダウン('01)」など戦争映画の傑作は作られてはいますが、本作の光と影‥炎‥煙‥霧‥雨などの効果、暗闇の色彩の美しさは格別です。

“I Love the smell of napalm in the morning”……朝のナパームは格別だ。

ベトナムのジャングルをサーフィンのために焼き尽くすキルゴア中佐の狂気。
近年の戦争映画では考えられないほど登場人物はみな狂ってます。

「地獄の黙示録」は、狂気と暴力を描く戦争映画でありながら
画と音の美しさに心惹かれる危険な映画と言えます。

特別完全版(202分)、ファイナルカット版(182分)IMAXと40年後の今も色褪せることはありません。
唯一の減点は、ラストのカーツ大佐の哲学的モノローグです。
当時は難解と言われていました。

🖊原題「Apocalyse Now」
特別完全版の日本版予告編でのキャッチコピーがまた凄い。
「戦争。アメリカ。地獄の黙示録。」
Y

Y