NOOO000ooo

地獄の黙示録のNOOO000oooのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録(1979年製作の映画)
4.5
大昔見て、数年前に爆音上映で見て、今回午前10時の映画祭で。
大昔見た時「どんなに銃弾が飛び交う中でもいい波さえあればサーファーはサーフする」という描写には、その後の自分のスピリットに多大な影響を与えられていた気がするけど、実際の話、ボートで川を旅するシーンの描写はボードトリップ(船に何日も寝泊まりしてインドネシアなどの島を旅していい波を探す)などのサーフサファリで目撃するアジアな風景と同質なものを感じずにいれず、人間同士がどれだけ殺し合おうがそんなことは無関係に存在する神々しい大自然や太陽の光は、多くのサーフィンフォトグラファーやサーフ映像作家などに多大な影響を与えた映画であろうとも思わされる。

映画としてはベトナム戦争時代を象徴したドラッグ映画なのだろうと思います。
プライベートライアンのような戦争そのもののリアルさが主題となっていると言うより、戦争により引き起こされる人間の狂気や心象風景がデフォルメされているようで、挿入歌もDoorsで始まりワーグナーの楽劇ワルキューレで戦ってサイケな音で旅をするというそれは、サーフィン後なんかのチルな時間はマリファナ吸って、戦う時はコカインでぶち上げて、LSDでトリップするみたいに混沌としたものとして描かれていきます。

そもそもベトナム戦争自体が総括できない混沌そのものであると言われているわけで、この映画は、サーフトリップムービーであり、時にはディズニーランドのジャングルクルーズを想像させ、そしてパイレーツカリビアンまで飛躍した旅は、途中でポンヌフの橋を潜り、最後にはホドロフスキーによってバッドトリップに誘われ「戦争とは」の解釈を委ねられるのです。もしかしたらそれは今生きている「この世界」なのかもしれません。つまりはいろいろと狂っててシラフじゃいれねーわって映画なのだと思いますよ。