「時代」が主役の映画だと思う。
さまざまなキャラクターを持つ登場人物もすべて台湾人というひとつの括りの中に収められ、そして外的要因によって捻じ曲げられていく。
スクリーンを縦に貫き、その真ん中を渦中の人物たちは移動する。
台湾は台湾であるはずなのに、どこかから偉い人(←誰が決めたかわからん)がやってきて日本だといい、日本語を教え日本人だといい、それが終わると中国人(国民党)がやってきて、中国語を教え中国人だと言う。
日本語も中国語も話せない文清の存在こそ最も台湾人であり、この時期の台湾を体現する。
国民党の旗、太陽が上か下か論争。
用済みの日の丸を子どものパンツにしちゃう。