HolgerShumai

悲情城市のHolgerShumaiのレビュー・感想・評価

悲情城市(1989年製作の映画)
4.3
ずっと見たかった今作が母校の図書館に収蔵されていると知り、用事のついでに見てきた。ケースの裏側を見ると値段が20000円と書かれていてたまげたが、内容は期待を裏切らない名作だった。
当時に比べると現代はグローバリズムの影響で個人主義が成立しうる時代になったと思う。国境の存在感は以前より希薄になり、理想の国家を目指して命を賭ける者はもういない。それでも時代に翻弄される人間像には普遍性がある。九份に行った時に見た景色が度々出てきて懐かしかった。