猫とフェレットと暮らす人

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲームの猫とフェレットと暮らす人のネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

新しいシャーロック・ホームズが完璧に誕生した映画。
(前作のレビューでは割と評価を下げておりましたし、原因も書かせていただきましたが、そこからこちらのレビューも読んでいただける皆様こんにちは)

さすが2作目 冒頭のアクションで、シャーロック・ホームズの観察によるシミュレーション能力で相手の出方を先読みして、倒すっての、クドさがなくなった。いい進化。期待できるぞ。

次のアクションでシャーロック・ホームズはコサックの暗殺者と対決してる最中にワトソンはトランプで賭け事と酒の飲みすぎ。寝たまま自分の結婚式会場に連れて来られて、整ってない服装で式に出るんだから。
こういう対比がいいんです。求めてたやつ。ワトソンはこういう抜けてたりスキがあるのが愛されるんですよ。
そして、シャーロック・ホームズは寂しそうな表現w。

列車での取っ組み合い、
こういうのです。

そして、銃の暴発までのCG(口紅と交換された銃弾)とかワクワクポイント。

ワトソンの妻もシャーロック・ホームズのお兄さんマイクロフト・ホームズがさっき出てた意味があって、助けに来る。こういうのです。ちゃんと計算されてるのが、シャーロック・ホームズです。

ここではっきりと、今作の敵であり、シャーロック・ホームズの宿敵であるモリアーティ教授の目的はワトソン!
ワトソンを守るシャーロック・ホームズ。
やっと、この関係が胸アツ展開になった!

お兄さんマイクロフト・ホームズのところのご高齢者の執事スタンリーが運ぶところ行き過ぎてかわいい。

オペラ座で爆発かと思いきや、読みが外れてホテルでしたっていう、読みが外れるのおもしろいと思ったら、それはカモフラージュの一つで、本当の目的は狙撃で暗殺が目的とか、この重なり方はさすがシャーロック・ホームズって雰囲気。

国境超えるのポニー(もしくはロバ?)かい!こういう、お茶目がシャーロック・ホームズにはお似合い。

森の中での銃激戦のスローモーションとの組み合わせシーンが凄くのおもしろい。
特に大砲の、リトル・ハンセル。すごい映像美。

列車に逃げ切ったシャーロック・ホームズが心停止!からの結婚祝いのワンコが走り回った注射!
そういうの!そういう繋がりが気持ちいい。

すり替えた手帳に魚釣りのパラパラ漫画。武器の製造所で引き上げられたときのシューベルト「鱒」と重なる。うまいねぇ。

結末、シャーロック・ホームズとモリアーティ教授が二人共滝に落ちた。この前のお互いの頭脳戦も、さすが同じ頭脳明晰同士の脳内での戦い!
そして、ワトソンが語り始める。
まさにこれ、ワトソンが語る。これが原作の短編「最後の事件」の通り。
原作はワトソンがシャーロック・ホームズの事を語る方式で書かれている。
それをタイプライターで打つ。
現代風にアレンジした映画が完全に原作通りとなる。
お見事すぎる演出。

そこで、出たよ!酸素吸入器!
椅子に変装!この映画のテーマでもある変装で
THE END. 「?」

完璧すぎた。