まいたけ

アバウト・ア・ボーイのまいたけのレビュー・感想・評価

アバウト・ア・ボーイ(2002年製作の映画)
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ヒュー・グラントの出ている映画は気楽に観られる。
と、言い切れるほどに出演作品を観ているわけではないし、もしかしたらホラーやサスペンスにも出ていらっしゃるのかもしれないけど、自分の知っているヒュー・グラント作品は、だいたい「女にだらしないモテ男」が主人公だ。こんなに気楽に観られる俳優さんがほかにいるかな。

本作でも安定のだらしなさとモテっぷりだ。というか、あまりにもヒドイ。バツイチ子持ちとウソついてまで女探しとは流石にひいた。

要するに大人になりきれない大人の役が多いのだと思うけど、自分もそうなのでなんだか耳がいたいセリフが多い。何か自分にとってもヒントになるような、そんな気持ちもなくはないのだけど、そんなの映画に求めても仕方ないし、成長してないな、と突っ込むのも野暮ってものだ。

大人になりきれない大人が子どもとふれあって、「人間とは何か、大人とはなにか、社会とは……」というような流れは、よくあるようでないのかもしれないけど(パッと思い浮かばない)、この映画もそんなシリアスではなく、ヒュー様も変わるといえば変わるけど、まあそれほどは変わらず、でも仲良しの友だちもできてワイワイ、という姿を見ていたら、あんまり無理すんなよ、気楽にいこーぜ、と言われてるような気もして、少し気が楽になった。
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