宮崎あおい目当てで鑑賞。
好き嫌いわかれそうだけど、個人的には好きな作品。
何とも言えない空気感、雰囲気が好き。
「好きだ、」というタイトルにも関わらず、この映画には「好き」という一言がなかなか生まれない。
その言葉がなくても伝わってくるそれぞれの「好き」。
学生時代。
近そうで遠いユウ(宮崎あおい)とヨースケ(瑛太)の距離感。
お互い口数は少ないが、どこかでお互いを求め合っているような、でもくっつくことはない。
2人の間を見ているともどかしくなるが、なんかたまらなくよい。
切ないラブストーリー。
高校野球引退後にギターすればよかったとさえ思う。笑
初恋、ソラニンと並ぶくらい好きな宮崎あおいが見れた。
彼女の表情や仕草や行動から、びっくりするくらい心情が読み取れてしまう。
本当にこういう役が合っていると改めて感じた。
そして大人になったヨースケとユウ(西島秀俊と永作博美)。
音楽を通じて再会する。
奇跡的にあんな再会をさせる脚本がまず素敵。
過去の思い出をお互いで思い出すように話したり、寄り添う2人。
西島秀俊と永作博美の静かで、大人な空間が何とも言えずによかった。
最後にやっと放たれた17年越しの「好きだ、」
こんなに人を好きになりたくなる映画はない。
純粋すぎるラブストーリーだった。
ロケーションも素敵すぎる。
特に2人が学生時代のあの場所。
秋田県大館市。
行ってみたいロケ地はどこも遠い。笑
石川監督の間の作り方が絶妙。
加瀬亮の使い方贅沢か!笑