踊る猫

踊る猫の感想・レビュー

2017/03/10
下妻物語(2004年製作の映画)
4.1
評価に困る。ここまでコミカルに描いて良いものかと思わされる反面(こんな荒唐無稽な脚本に「説得力」を期待しては行けないのだろう)、アニメやざらついた画質の映像などを積極的に取り入れることに依って行儀の良い映画のルールをぶち壊そうとする姿勢は「買い」ではないかとも思うのだ。何処から語れば良いものか分かりかねるが、この映画では(『渇き。』や『告白』もそうだったが)「女性」を見事に描き切っている。ロリータ趣味の孤独な女の子とヤンキーとしてつるむ女の子の友情を描いたもの、つまりは「孤独」に生きることをテーマに――それは「自分らしく」生きることを意味するだろう――画いた作品として、ある程度の達成は見せている。だから点が比較的低くなってしまったのは、「それ以上」のテーマの広がりが見えづらいことだ。もうひと工夫盛り込めばあるいは……と考えてしまうのは贅沢過ぎるのだろうか。良かれ悪しかれシンプルに纏まった一本だ。