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三重スパイのRIOのレビュー・感想・評価

三重スパイ(2003年製作の映画)
3.7
サーベルでズブリィーと貫かれる鋭さがあった
執拗なしゃべりと余りにもあっさりな幕引き

1936年5月3日フランス国民議会選挙で
人民戦線は勝利する
パリに本部をおく帝政派のロシア白軍機関で
働くフョードル・ヴォローニン
社会主義ではないけれど共産主義にはなれないし
ナチスやファシズムからの恩恵を受けるくらいなら
死んだ方がましだぁと泣く純真な妻アルシノエ
それもギリシャ人という複雑なバランス

監督は1937年 ミレル=スコブリン事件から着想を得る
亡命白軍の指導者エフゲニー・ミレルが側近に拉致された事件

ヨーロッパを駆けめぐる複雑な時代の流れや
スペイン内戦の捉え方が組み込まれていた
モデルとなったスコブリンはスターリンによる
赤軍将校の大粛清にも関わった人物なのですが
作品ではソフトな感じでした

フョードルとアルシノエの果てしない会話
飽きてくるほどしつこい話し方とは裏腹に
2人の運命を決する重大な事件を
フョードルの指と鞄ひとつで
説明してしまうとこに何か意図を感じてしまう
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