キッチー

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇のキッチーのレビュー・感想・評価

4.5
とあるブルジョワな一家にメイドとして雇われたソフィ(サンドリーヌ・ボヌール)、郵便局で働くジャンヌ(イザベル・ユペール)。
家事を完璧にこなすソフィ、でも、彼女は周りにひた隠しにする秘密を持っていた。
そのため最初は一癖ある人々にも大歓迎されてたが、不自然さが出てしまい、周りから不信に思われることに。
そんな時、友達になったジャンヌと意気投合、親しくなっていくのだが...
静かな狂気と激しい狂気が出逢う時、悲劇への扉が開く。

徐々に増幅していく不安感、緻密なカメラワークに音楽を巧みに使いながら上手く表現していましたね。ボヌールとユペールの静と動の対照的な演技も素晴らしく、物語に引き込まれました。あまり過激な表現をしていないけど、淡々と進んでいくところは怖さも感じます。
クロード・シャブロル監督のクライムサスペンスは4本目ですが、他の作品に比べてストーリーもシンプルで解りやすい印象でしたが、これも面白かったです。


まだまだ沢山あるシャブロル作品。登場人物の心理描写が秀逸で作品の雰囲気も好きなので、今後も観ていこうと思います。
キッチー

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