ゆゆこ

エル・スールのゆゆこのレビュー・感想・評価

エル・スール(1982年製作の映画)
4.6
、、人間、生きてますから。ね、お父さんだけが苦しんでるんじゃないんです。みんなそれなりに経験して、思うこと・考えることがあるんです。
それが例え父娘の関係であっても。あの頃に戻りたいなんて、思ってても手遅れなんてことはいくらでもあるんです。
かなしいけど。


父親の非現実的な霊力に喜び、それを伝授してもらう。まるで父親の秘密を知っているような気がして、それがまるで父親の全てを知ってるかのように思ってしまっていた…あの純粋で無垢な幼いエストレリャ。

彼女が成長してゆく過程でそのベールがはがれ始めたとき、目の前にいたのは彼女が"知らない"父親の苦悩した本当の姿だった。

父親は何にとらわれているのか。なんで母親は何も自分に話してくれないのか…。自分が幼いから?

少しずつ変化してゆく家庭の雰囲気に抗議したエストレリャが、ベッドの下に隠れたシーンは印象的。…はぁ、自分の子どもを悩ませるんじゃないよお父さん、、!!!

…と思わず父親に呆れ、エストレリャに同情しかけるが、作品後半は逆に父親サイドの気持ちが心に痛くて、痛くて、、

はぁ、、、
この生きてきた時間、楽しいこともあったし、いろいろな経験をしてきた。一方でその分、人間はそれぞれの"過去"を背負い、積んできているんだよね〜、、としみじみ。

"エル・スール"(南)。
成長したエストレリャは、果たしてそこで父親の何を見つけられるのだろうか…

みなさん、良いお年を!!!!