安堵霊タラコフスキー

エル・スールの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

エル・スール(1982年製作の映画)
4.5
ビクトル・エリセのこの長編2作目を久々に見たけど、やはりこの作品も前作同様映像や光の具合が美しい。

特に印象に残ったのは初聖体拝受のときの青い陰影だが、暗闇から徐に姿を現わす父親の姿は劇的で忘れ難いものがあった。

終盤の朝焼けのシーンもまた哀しくて儚げで良い。

それにしても父親役の俳優、パードレパドローネのときとはまた違った不思議な魅力のある佇まいをしていて、ある種カリスマすら感じられるのがこれまた素晴らしい。