エル・スールの作品情報・感想・評価

エル・スール1982年製作の映画)

EL SUR

製作国:

上映時間:95分

ジャンル:

4.0

あらすじ

1957年、秋。ある朝、少女エストレリャは目覚めると、枕の下に父アグスティンの振り子を見つける。エストレリャは父が死んだことを悟る。彼女は回想する。内戦の記憶に囚われたスペイン、<南>の町から<北>の地へと引っ越す家族。8歳のエストレリャが過ごした“かもめの家”での暮らしが語られる…。

「エル・スール」に投稿された感想・評価

Rinzanbei

Rinzanbeiの感想・評価

3.6
ワンシーン、ワンシーンがまるで絵画を見せられているかのような美しさ。光と陰のコントラスト、構図といいあらゆる点で計算されている。父と祖父の政治的立場からの確執、父の謎めいた能力、謎の女優と多くを語られることはない。しかし、映し出される映像は逆に父と娘の心の揺らぎを克明に描いている。父の謎がエル・スールに全て集約されていく。最後に娘がそこへ向かおうとしていくシーンは、実際に映し出されることはない父の謎の解明を予想させる。娘の名前であるエストレジャはスペイン語で星を意味している。彼女が父の暗いもやのかかった謎を照らし出すことが期待できそうだ。
mtmt

mtmtの感想・評価

4.0
素晴らしく美しい映像。各シーンが全て計算されている。印象に残ったのは映画館の外装と、父親が屋根裏部屋で杖をつくシーン。明と暗の映像だが、根底はどちらも静寂・憂いが感じられた。衣装や部屋の内装・小物も良い。映像に目がいってしまうが、スペイン内戦とキリスト教を背景に多くを語らないストーリーも自分は好みだった。
filmoGAKU

filmoGAKUの感想・評価

5.0
【記録】8 feb. 2018. 再録。
ma

maの感想・評価

3.6
無知な私には歴史的背景が全く分からず…予備知識ありで見た方が良かったのかも?
映像がとても綺麗。美しくて儚げで…影の使い方がすごく印象的。
また改めて見ようと思う。
ビクトル・エリセのこの長編2作目を久々に見たけど、やはりこの作品も前作同様映像や光の具合が美しい。

特に印象に残ったのは初聖体拝受のときの青い陰影だが、暗闇から徐に姿を現わす父親の姿は劇的で忘れ難いものがあった。

終盤の朝焼けのシーンもまた哀しくて儚げで良い。

それにしても父親役の俳優、パードレパドローネのときとはまた違った不思議な魅力のある佇まいをしていて、ある種カリスマすら感じられるのがこれまた素晴らしい。
良かったです。まず映像がとにかく美しい、影がしっとりしていて好きです。
「みつばちのささやき」に続いて見たのですが、やはりタルコフスキー監督の映像美に通じるものがあるなと。
内容には、僕個人としては太宰治的なものを感じて、ちょっと驚いたというか、そこも良かったです。

このレビューはネタバレを含みます

自分には合わなかったミツバチのささやきのヴィクトル・エリセ監督作品ということで、期待はしていなかった。

静かに進んでいく雰囲気は似ているが、こちらの方がまだ話の分かりやすさや起伏があった。
『ミツバチのささやき』より分かりやすいストーリーがありおもしろい。静止画的な構図もストーリーあっての効果なのだという気がしてくる。娘の沈黙に対して沈黙で返答する父の描写が良い。
こう

こうの感想・評価

3.8
ミツバチのささやきに続くヴィクトルエリゼ作品。
エリゼの作品は絵画をずっと観ているようなんだけど、ミツバチのささやきよりも映画的(?)であった気がする。

あいかわらず暗い空間に滲む光が綺麗。
>|