takanoひねもすのたり

世界侵略:ロサンゼルス決戦のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.6
宇宙人VSアメリカ軍(=世界)という図式の地球侵略モノのSF映画。
1942年にロサンゼルスで起きた「ロサンゼルスの戦い」(アメリカ軍が日本海軍機と思われる飛行物体に対して攻撃を行った一連の騒動)を題材としたもの。

エイリアン来襲により地球全体が危機に陥っている前提でのロス市街戦(規模縮小)
マルティネス少尉(ラモン・ロドリゲス)率いる小隊が、激戦区へ民間人救出に向かい、エイリアンと激闘の末、民間人を救出するも前線基地が殲滅していた辺りまで怒涛の展開。

カメラの視点がブレる揺れるアップ多で最初はウザいですが、戦闘シーンに突入した途端、このPOVの良さが活かされる。埃と煙舞う視界の悪い市街地、視界の利かない中、歩を進める隊、エイリアンから不意打ちくらって応戦&退避するシーン、隊の後ろにいるような緊張感と臨場感が出てる。

侵略者エイリアンの目的が「水」…水が燃料にもなる資源とか申し訳程度の説明があったものの、メカメカしいマシン然としたエイリアン共が水を欲しがる侵略戦争って違和感有りすぎ…笑

エイリアンの急所を探すため解剖しながら急所を探っていくシーンが面白かった。
「ここか?」「違う!」「こっちか?」「違う!」
どこだよ!笑

アメリカ=正義というテンプレなので自己犠牲と愛国心が燃え滾ってる。
チーム内に不穏の種があるものの、結果的に美談エピソードになったり。
でも分かってて乗せられるのも悪くない。

最初は隊からはぐれて迷子→隊長に「次にはぐれたら殺す」と凄まれたDT兵士君は、成長目覚ましかった。
「DTは死なない」はマジなジンクスか 笑

ラスト再び戦地へ向かうナンツ達。
いいんだけど、せめて食事は摂ってから出発しようよ!
君らいつから食べてないんだよ!

物語やディティールの荒っぽさ、結果アメリカ万歳!な話だけど、登場する兵士達の泥くささと男くささ、高揚感がいいなあと思うし、市街戦が良かった。
★以下ネタバレのためコメ欄