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映画 犬夜叉 天下覇道の剣のすみのレビュー・感想・評価

映画 犬夜叉 天下覇道の剣(2003年製作の映画)
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「あれを死なせるわけにはいかん」
劇場版犬夜叉の中では一番シナリオがしっかりしてる映画。
本編ではほとんど語られない犬夜叉パッパが遺したもう一本の剣の話なんですけれども、それと同時に殺生丸と父、犬夜叉と父の関係性の違いを教えてくれる話なんですよね〜〜
犬夜叉の幼少期は本当に孤独で悲しいもので、それでもそんははぐれ者の自分を作り出した父と母を恨んだりしない子なんだよな〜犬夜叉は、、
一度も父と顔を合わせたことがないことを悲しんで、地獄みたいな世界に産み落とした挙句自分を守りきれずに若くして死んでいった母を憎むこともせずに墓に花を供えるような子なんだよ、、犬夜叉は、、そのどれもが妖怪にはあり得ない感情なんだよなきっと、、その優しさが自分でも嫌だったんだろうけど、かごめと桔梗は犬夜叉のそんな人間らしさを愛してくれたんだよな、、ええ話、、
そんで殺生丸は殺生丸で、人間を愛したせいで命を落とし、挙句半妖の犬夜叉に鉄砕牙を与えた父親のことを殺生丸はどこか軽蔑していたんだろうけれど、そんな殺生丸が何の役にも立たないただの人間の子供であるりんちゃんを連れてるの改めて尊いな、、
いやだって戦闘シーン見ました??「助けてーー!殺生丸様ーー!」って呼ばれた瞬間踵を返してりんのほうに飛んでいくんすよ殺生丸様、、りんちゃん大好きかよ、、
りんちゃんは霊力がないだけで中身はかごめちゃんと相違ないので、女の趣味は無事兄弟お揃いだししっかりと父親の血を引いてるのおもろいな、、
犬夜叉がかごめちゃんを守るためならなんでもするのは自明なんですけれど、地味にかごめちゃんもそうなんだよな、、犬夜叉に傷付けられる可能性なんてちっとも考えずに無鉄砲に犬夜叉を守りに行くんだよ、、尊いな、、いぬかご、、
この映画は登場人物みんな尊いんですけれど、MVPはやはり安室奈美恵様。ここにきて主題歌で犬夜叉父と母の曲を描く天才なんています??いたわここに。劇場版犬夜叉は主題歌が名曲揃いなんですけどそれでもこの映画はやばい。そして歌詞が美しい。本編や原作では一切描かれなかった幸せな頃の2人が頭に浮かぶ。さすが歌姫、最強。
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