チーズマン

マーニーのチーズマンのレビュー・感想・評価

マーニー(1964年製作の映画)
4.1
どこか『めまい』を連想するようなとても変な映画でしたが、なかなか強烈な印象を残しました。

取り付く島もないぐらい観客に感情移入させてくれないティッピ・ヘドレンが演じる男性嫌悪の主役のマーニー。
そしてヒッチコック作品にしては異様にギラついて変質的な感触を残すショーン・コネリー。
この異様な組み合わせによるサスペンス仕立ての歪な恋愛ゲームをバーナード・ハーマンのうっとりするような甘く素晴らしい音楽がゴージャスなラブストーリーの世界に強制的に包み込んでいるようで、なんとも危ない匂いの香水を嗅ぐような作品でした。
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