ミク

マーニーのミクのネタバレレビュー・内容・結末

マーニー(1964年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

どうして赤色に怯えるのか、なぜノックの音を聞くとうなされるのか、なぜ男性恐怖症なのか、最後まで引き込まれました!!ミステリアスな主人公マーニーに惚れてしまったマークは決してつき離さず、とことん付き合って気持ちを引き出す努力はなかなか出来ることじゃない!好奇心や好きという感情に素直だからこそできたんだろうと思う。

彼に対して好きという気持ちはあるけど、拒絶してしまう女性の苦しさや、彼に出会うまでは我慢して男性と付き合っていたという辛さは他人事と思えず、理解してくれようとするマークの存在はだいぶん強引ではあるけれど、貴重だなと思った。

ハネムーンの船旅の時にすぐに性的関係を求めるのではなく、色々な会話をしているシーンが印象的だった。ゆっくり深く関係性を築くのは素晴らしいなーと思う。

貧困と売春、泥棒の因果関係や、幼い頃に傷を負ってしまった時の親子関係の修繕の難しさなど社会問題も含まれていて興味深かった!

最後の母の悲しい孤独な涙はすごく心が痛かったなー。馬が骨折したからといって殺しちゃうのは悲しかった!
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