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マーニーのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

マーニー(1964年製作の映画)
3.3
Marnie:アルフレッド・ヒッチコック監督、製作、ティッピ・ヘドレン、ショーン・コネリー主演、バーナード・ハーマン音楽、1964年作品。幼いときから赤色を極端に恐れ、盗癖があるなど異常な行動を取ってしまう女性マーニーと、彼女を救おうと奮闘する夫マークの姿を描いたサスペンス作品。

ヒッチコックの前作である「鳥」にもヒロイン役で出演していた美人さんのティッピ・ヘドレンが、全く違ったタイプのヒロインを演じている。これまで「白い恐怖」や「めまい」の高所恐怖症など人間の「トラウマ」をテーマにした作品はあったが、この作品ではその人間の「トラウマ」についてかなりじっくり描かれた物語になっている。

ショーン・コネリー扮する夫マークはとにかくマーニーに惚れ込んでいて、どこまでも彼女に対して寛大で献身的な対応。弱冠のロマンスなシーンも無くはないが、マーニーのヒステリーやパニックするシーンの連続なので少し残念。もう少し風貌だけでなく内面的にも素敵に思えるシーンを増やして欲しかった。

ショーン・コネリーは007でジェームズ・ボンド役としても絶頂期。違った味わいが出ていたと思う。ヒッチコックさんは序盤にマーニーがホテルの廊下を通過した後に開いた扉にチラリ(笑)
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