YOU5521

ミニヴァー夫人のYOU5521のレビュー・感想・評価

ミニヴァー夫人(1942年製作の映画)
3.5
「大切な時間だからこそ
おびえて過ごしたくない」
「彼と過ごす時間は
うんと幸せでいたい」
「泣くのはその時が来てから」

若い夫が戦場へ駆り出され
若妻が夫の死を予感してそう語る。
ところがそれとは裏腹に…

えっ、ってその意外性に驚いた。
名作と言われる映画は古くても
いっこうに面白さが衰えない。
すごいなあって思う
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21世紀の現在と違って
人々の表情が
人間味があって、陽気で、明るい

なぜだろう。現代は
いつもかげがつきまとい、
無邪気さを許さない印象がある

そのままイノセンスに終わるのかと思ったら…
『サウンド・オブ。ミュージック』もそうだった。
戦争は嫌だ。
家はボロボロ、人は死ぬ、教会も。

戦意高揚映画に分類されるのだろうか。
たしかに神父さんは声高になり
ミニヴァー夫人も男勝りの表情になっていく

戦争に限らず、歴史は男が作りだしたものばかり。
社会、経済、政治。
男性脳がそれを望んだように思う。
母性を基本とする女性脳なら
戦争やこんなギスギスした世の中を
望まなかったのではないかと思う。
どこか愚かしげだ。
「女性的な柔らかさ」。
それがいま求められている気がする
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