Yukiko

ミニヴァー夫人のYukikoのレビュー・感想・評価

ミニヴァー夫人(1942年製作の映画)
4.0
2017年12月12日  NHKBS
『ミニヴァ―夫人』 1942年制作
監督、ウィリアム・ワイラー。
『おしゃれ泥棒』『ベン・ハー』など超有名な作品の
監督をなさっています。

第15回アカデミー賞最優秀作品賞受賞

白黒映画だけど、面白かったです。
主演のミニヴァ―夫人(グリア・ガースン)の凛とした
たたずまい、しぐさ。
それでいて、華やかさも併せ持っていて、それはもう、
私もかくありたい!!と願う。(無理かも)

第二次世界大戦初期のイギリス、ロンドン郊外の小さな
田舎町の一戸建てに住むミニヴァー家。
美人なミニヴァー夫人、
夫は建築家クレム氏(ウォルター・ピジョン)
オックスフォード大学で寮生活を送っている長男ヴィン、
幼いジュディとトビーの5人家族。
貴族のベルドン夫人の孫娘キャロルはヴィンと話しをして、
互いに好感をもつ。
そして、恋をする。

英国はドイツに宣戦を布告、第二次世界大戦に突入。
ヴィンは空軍へ志願しキャロルと婚約、その後、
結婚する。
ダンケルクから退却するイギリス兵の救助に駆けつけた
クレム氏が一時消息不明になるが、無事に帰宅。
また、村に不時着したドイツ軍パイロットがミニヴァー家に
侵入するが、ミニヴァ―夫人の毅然とした態度で警察に
引き渡す。

空襲は激化し、ヴィンは戦場へ。
キャロルは敵機の掃射で撃たれて亡くなる。
数日後、壊れた教会に皆が集まり礼拝が行われる。


ミニヴァ―家の日常を描いていますが、波乱万丈です。
戦争の時代で長男が兵士として戦場に行ったし、
夫もダンケルクに船で行き、イギリス兵を船で助けるなど
戦争を経験。
また、ミニヴァ―夫人も夫が不在の折に、ドイツ兵が自宅に
侵入しピストルを突き付けられるというハラハラドキドキの
場面がありました。
自宅もドイツの空軍来襲により、損壊。

何よりもミニヴァ―夫人と貴族のベルドン夫人の演技が
素晴らしく、目を見張るものがありました。
成りきり! 素晴らしかったです。

戦争高揚映画の面があるとも言いますが、そうですか?
Yukiko

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